三浦瑠麗『孤独の意味も、女であることの味わいも』は現代日本女性による『夜と霧』である
国際政治学者・三浦瑠麗さんの新著『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)を先ほど読み終えました。
読んでいて、何度も涙が溢れました。
国際政治学者としてではなく、1人の女性、そして人間の喪失と再生の物語。
ちいさい頃、割烹着の母に後ろからしがみついていたおかっぱの私に、炬燵の中で目を閉じて身体の震えを止めようとしていた私に、高層ホテルの窓縁に膝を抱えて座っていた私に、異臭を放ち始めた娘の額に唇を触れることができず嗚咽していた私に、時を超えて届けたかったことを、