銀閣の夢

黄色い泥で耳をふさぎ、鬼の真似をする。
通りすがりの人を引きずり込む。
数日後、銀閣の夢の中で、あまり不謹慎ゆえ戦斧で罰せられ、目ざめると鬼になっている。

奈落の底で、死後も悪を恐れるな!
生前は拷問を受け、悪を恐れるなと言いつけられ、踏みつけられ、
「人は祟りとして、この世にやってきたのです」
と眼鏡を外すようにして目を外す。

深淵が干上がった頃、県の門の外に杭の列。
彼らは丘から逃れたという。
ある日、銀閣の夢の中を魂が帰っていく。

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