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枝肉のExpire Date
こんにちは。
海外に来て、初めてお肉の加工現場に入らせていただいたときに現場で聞かれたのが
Can you tell me the expire date of that boxed meat?
【Expire Date】
は?なにそれ?でした。そもそも早くて聞き取れず…。
エキスポーデー???イクスパーディー???
とりあえず、BOX MEATは聞き取れたからダンボールに入ってるお肉のラベル見ればわかるはずと思い、探していると、あ、コレか!!
多分、消費期限を聞きたかったんや。ということがなんとかわかりました。
後々調べるとExpire Dateとは有効期限をさす言葉で、日本では消費期限にあたるものであることが分かりました。
※賞味期限は"BEST BEFFORE (DATE)"
そこで今回は消費期限にまつわる期限表示ついての豆知識と新しい発見についてです。
安全で安心な食べ物を供給していくためには製造者の技術そして知識が必要になってきます。
皆さんは食品を買うとき何から情報を得ますか?
「値段はいくらかな?」
「何が入っているのかな?」
「国産か外国産なのか?」
「どこの会社が作ったものなのかな?」
「栄養価は高いのかな?」など
もちろん当たり前ですが、お客様は目の前に置かれた商品がどのように作られているか。いちいちその工程自体は見ません。
消費者はラベル(食品表示)から様々な商品の情報を得ます。逆に言えば、コレだけが商品の情報を手に入れる手かがりであり手段になります。(※製造者が販売店にいない場合)
そのため、食品表示法という法律が定められており、細かいルールが存在しています。実際に食品表示の検定試験があるくらいです。
(ちなみに私も一昨年受けました。)
製造者側は決められたことをわかりやすく伝える義務があるということになります。
少し脱線しましたが、有効期限である消費期限•賞味期限もそのうちの一つになります。
商品を買うとき、必ずといっていいほど確認する消費期限・賞味期限。一般的にほとんどの食品には表示義務があります。
(一部例外として、砂糖、塩、氷、アイスクリームなどの期限表示は省略できる。なんとなくイメージがわくかと思います。)
実は食肉の業界において、期限表示義務がないものがあるということ、ご存知でしょうか!?
それは…
「枝肉」です。
枝肉とは皮や足そして内臓などが取り除かれた状態を指します。いわば生き物の命をいただき、食品になった最初の形。生活者は中々このような形でお肉をみるということはないかと思います。
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ここから脱骨(骨を取り除く)が行われて、お肉の特徴毎(部位毎)に切り分けられ、流通していきます。聞き馴染みのある部位でいえば、ヒレやサーロインなど…。最近はスーパーマーケットなど身近なお店でもカタマリで販売されているところも増えてきました。
話を戻します。
もちろん、枝肉にもラベルが貼られています。
ラベルの内容としては以下の通り。
例:
枝肉番号 :23
個体識別番号 :○○○○○○○○○○
種別 :和牛
性別 :去勢
産地 :滋賀県
枝肉重量 :250 右
上場日 :23.08.06
期限表示は書かれていません。
実は農林水産省のページにいくと消費期限・賞味期限の定義として以下のようなことが書かれています。
消費期限とは
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。
賞味期限とは
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています
ポイントは容器や袋に入った状態というのが、期限表示の前提条件になっているということ。
枝肉は包装されずに大きなカタマリで冷蔵庫に入れられます。一方で部位毎に切り分けられたカタマリのお肉は期限表示がつきます。この段階では一般的に真空袋やシートいわゆる包装資材に包まれます。
要するに包装されているか否かで期限表示のありなしが決まるという解釈でおおよそ間違いがないのかなと思っています。
次に海外においてはどうなのかというところです。
manufacturing plant name
assortment:Organic Beef
TIME :0850
Product On :06 Aug 23
SERIAL# :○○○○○○
あくまでNZだけで見た一部の経験則での話になるため、一概に世界的に共通したラベルではありませんが、情報量としてはこれくらい。
やはり、枝肉の期限表示は記載されていないということが働く中で見えてきました。
まだまだ先は長いです…。シビアな現場のため、我慢の連続ではありますが、頑張っていきます!
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