サイカチで洗剤をつくる
今回はちょっと染色からは逸れまして、植物からつくる洗剤について書いてみようとおもいます。石鹸 ー 当たり前ですが、生活になくてはならないモノですよね。実は石鹸が庶民に使われはじめたのは明治時代からだそう、江戸時代以前は何で洗っていたかというと、灰汁やお米のとぎ汁、その他にはサイカチやムクロジの莢(サヤ)や果皮を利用していたとされています。(※石鹸が初めて日本にきたのは江戸時代以前だそうです。)
さて、今回 作ってみる洗剤は上記の中のサイカチの莢を使用します。
サイカチからつくるのは石鹸ではなく液体の洗剤です。
材料は植物と水なので、液体そのものは地球を汚しません。でも・・保存ができないので早く使いきらないとカビ等が発生します。
現在の石鹸や洗剤と比べてしまうと洗浄力は格段に下がりますが、植物であれば十分だろうと、、使用する場所にもよりますが、おもったりもします。
サイカチは落葉高木で山野や川原に自生しているとされています。いまだかつてそういったところで見つけたことはありませんが、たまたま近所の神社で発見しました、冬の終わり頃に地面に莢が落ちていました。なかなか樹を見つけるのは大変だとはおもいますが、莢を売っているお店もあると聞いたこともあります。
元々は面白い形をした莢だったので、染めてみようと思ってたくさん採ってきましたが・・・結果、あまり染めには適してないようです。
作り方は至って簡単。
容器にちぎったサイカチの莢を入れて、それに隠れるぐらいの水を注ぎます。一日置いてから、そのまま莢を手で揉みます。そのあと漉したら完成です。※莢にはサポニンが含まれているので強く擦ったりすると泡がたくさん出てしまうので気をつけてください。
まず、使うサイカチの莢をきれいに洗います。結構汚れがついていますのでブラシ等を使って落としてください。
細かくちぎります。手でちぎってもハサミで切っても良いです。
実際にはこんな感じです。
容器を用意して、ちぎった莢と水を注ぎ入れます。莢が隠れるくらいの水の量です。このまま一日置きます。
実際にはこれぐらいの感じです。
一日置いた莢は水の色が茶色がかっています。その水は捨てないでそのままの状態で莢の内側を揉み出します。水の色がどんどん濃くなってぬめりも出てきます。あまり強く擦ると泡だってしまうのでやさしく内側の成分を揉みだすようにしてください。適当なところで終了してください。
大きい容器で作業した方がやりやすいかもしれないです。
ざる等で漉して完成です。
液はこんな感じです。
ビン等に移して使ってください。
玄関の床をブラシで擦ってみました。
お近くでサイカチの莢をみかけたら、ぜひ試してみてください!
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