夏のはじまり 長野旅
まずは松本
松本城下町を歩く。
数年前、松本に来た時に買わなくて後悔した買い物があった。
「別にここで今買う理由がないし、生活に必要がない」と思ったからだ。
旅の途中も、旅が終わってからも、数年間心に残ったままの思い出の品。
買う理由なら、旅の途中で出会ったから、だ。運命。
そんな運命を回収しに、松本へ。
運命的に、真っ先に辿り着いた心残りがあった店。あの頃と今じゃ、私の感性は変わってしまっていたけれど、それでも美しいものを集めたお店で満足のいく買い物ができました。
暑いね、といいながら冷媒を求めて歩く。時にポンプから汲み上げた水を浴び、時にアイスコーヒーを飲む。
我々の出した結論は、すぐにでも軽井沢へ行こう、であった。
軽井沢は涼しいか。
否、そうでもない。(反語)
この時知ったが、2023年現在の日本は、北海道ですら30度を超えるらしい。
そしてこの日の軽井沢は30度をゆうに超えていた。
軽井沢に行ったらぜひ行きたいところとして、軽井沢書店があった。
想像よりもはるかに小さいが、洗練された選書たち。センスが溢れている。
(以下、オタクの早口長文)
軽井沢書店、というだけで、なんだか信頼できるように思えるのはなぜか。この期間中に行われていた選書フェアは「木漏れ日の下で読む一冊」で、こんなにも「軽井沢」という地理的優位を購買意欲につなげてくる言葉選びはもはや暴力的だ。無論買った。三冊買った。
風立ちぬも、美しい村もすでに読んでいる。なのに買った。あまりにも「木漏れ日の下で読む一冊」すぎた。
読んでいた時は文章の瑞々しさにいろんな想像を膨らませた。風立ちぬを読んで、すぐに美しい村を読んだ。もっと読みたい、先が知りたい!と思わせる作品は、小説だけでなく、映像作品や漫画でも名作だと思う。風立ちぬをもっと読みたい、と思って、美しい村を読んだのだった。そんなことを思い出した一幕である。
ホテルは軽井沢の奥の奥にあり、緑で綺麗に覆われていた。木漏れ日の下で読む風立ちぬ、こんなに贅沢なことはないでしょう。
ちょっとだけ長野市に寄って、帰路。ヘッダーの猫ちゃんは長野市産。
以下、お土産等
ほぼ食べ物である。
燻製工房KUNMARU
松本市。母へのプレゼントとなりました。煙の味がしたらしい。
寒山
こちらも松本市。センスのいい雑貨屋さん。気難しそうなおじさまが店主さん。この店に行くために、長野旅が決定したと言っても過言ではない。
このお店の近所にあったcoto.cotoというお店も最高に良かった。
翁堂 本店
松本市。こんなに愛らしくて、ハイセンスなクッキーは他に見ない。優しい味で、とってもおいしかった。わざわざ箱にプチプチを敷いて入れてくれて、素敵な対応にもほっこり。
お店には犬のルーパーの登山日誌?写真?も置いてあって、大変素敵でした。
ツルヤ
軽井沢店に行った。多くの人がツルヤには行け!!というから・・・。多分ここで一番買い物した。どれもこれも美味しかった~!特にフルーツチーズケーキサンドはネットにも情報が転がってなくて、勘がおいしいと告げたから買ったのだけど、本当に買ってよかった。もっと買えばよかった・・・。
くるみのスプレッドもおいしくて、毎日自分で作った味気ない米粉パンを食べているのがすごく美味しくなってうれしい。
ベーカリーで買ったベーグルも美味しかった!!パンだいすき!
万平ホテル
2024年に再オープン予定らしく、行ったタイミングでは休業中で・・・!
アップルパイをテラス席で食べたいという願いがあったのだけど、厚いしお腹いっぱいのタイミングだったから、むしろ青空で売っていてくれてよかったのかも。また軽井沢に行く理由ができた、と思うことにする。アップルパイは販売のお姉さんのおすすめでカスタード無の方に。パイが柔らかめで美味しかった。ジャムは甘酸っぱくてすっきり食べられる感じ。しあわせ・・・。
サワムラのパン 夕飯の愛しいマルもサワムラにて
夕飯は旧軽で、パン購入はハルニレテラスにて購入。パン、どれもこれも美味しかった!!!!!この二つのほかにクイニーアマンも買ったけれど、美味しすぎて時が止まった。
右のパルミエシナモンは毎日ひとつずつ大事に食べました。不思議なやわらかさがあって、けどしっとりしているわけでもなくて、だいすきになった。もっと買えばよかった・・・!!!
ハルニレテラスにて
ちょっとどこのお店かは覚えていない。軽井沢とは関係ないんでしょうけど、旅をするとポストカードを買っていいルールになっているので。
ハルニレテラス、散歩にちょうど良かった。
軽井沢書店
本以外にも、期間決まってるんだろうけど、素敵な盆栽(?)や、サングラスが置いてあってどれも魅力的だった。
避暑地ではなかったけれど
車で走れば周りには山があって。見渡せばいたるところに森があって。洗練された良いものだけが並んでいて。
美味しいものは心を明るくしてくれて。
涼やかなシーンはなかったけれど、木洩れ日をじっと眺める時間は心落ち着く何者にも代えがたい、ここでしか得られないものだったのかな、と思います。
今度は冬にでも。
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