鹿児島県大石酒造 oishishuzodistillery

明治32年創業 -since1899- 鹿児島県阿久根市波留にある小さな蒸留所です。 …

鹿児島県大石酒造 oishishuzodistillery

明治32年創業 -since1899- 鹿児島県阿久根市波留にある小さな蒸留所です。 焼酎を造り続けて120余年。昔ながらのこだわりの味を守りながら伝統の技に新しい技術を加え、未来へ続く焼酎をじっくりと造り続けています。 https://www.oishishuzo.co.jp/

マガジン

  • ふるさと納税について

    ふるさと納税について、できるだけわかりやすくまとめました。 大石酒造からのおすすめ商品も紹介しています。

  • Enjoy Shochu!-Japanese spirits

    Introduction of Shochu (Japanese spirits) from Oishi shuzo Distillery, Japan. We'll tell you about Shochu, the history and how to drink.

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かぶと釜蒸留器について

ここでは、大石酒造の五代目・啓元(ひろもと)が復元した木樽の蒸留器「かぶと釜」について書いていきます。 古式かぶと釜蒸留器の歴史 古式かぶと(兜)釜蒸留(こしきかぶとがまじょうりゅう)とは、室町時代頃日本伝わったと言われており、主に江戸時代に活躍、明治時代頃まで用いられていた蒸留方法です。 日本だけでなくアジア全域で見られ、南アジアでは今でもこの蒸留器がまだまだ現役の地域も多くあります。 かぶと釜蒸留の仕組み 木製の桶を中心とし、下部に米麹と芋(または米、麦、など焼

    • お芋の話

      大石酒造の代表銘柄である「鶴見」、「莫祢氏」には、原料のサツマイモに【シロユタカ】という品種のさつま芋を使用しています。 昭和60年に命名登録されており、品種名は豊かな収穫を呼ぶ白い「いも」の意味だそうです。 その名の通り白っぽくて大きく、ふくよかな甘みのあるお芋で、天麩羅にしても美味しいです。 紅はるかやシルクスイートなど、焼き芋や加工用にされるお芋よりは甘味が少ないですが、素朴な甘味が感じられます。 シロユタカの約98.5%が鹿児島県で生産されています 。 (農林水産

      • 一遊一予 -いちゆういちよ-

        2022年末、大石酒造の新しい銘柄「一遊一予」の販売を開始しました。 「一遊一予」とは孟子の言葉で、「遊び楽しむ」という意味があります。 芋焼酎から放たれる香り(アロマ)の多彩な世界を、先入観なく自由に楽しんで飲んでもらいたい。そんな思いから生まれた銘柄です。 伝統と革新の蒸留技術を活かした焼酎を造り続ける大石酒造が、様々な品種の芋を用いて醸し、新製法で「遊び楽しんで」造る、香り高く豊かな味わいの焼酎です。 私たちがチャレンジする毎に得る喜びを、年に一度だけ、皆様にもお届け

        • 阿久根焼酎の歴史

          ”焼酎”はおよそ永禄2年(1559年)には鹿児島に存在していましたが、明治三十二年の免許制度導入以前の焼酎について書かれてる文献は多くはありません。 しかし今でも閲覧できるものがいくつかあります。 その中から阿久根の焼酎について書いてあるものを紹介します。 江戸時代江戸買物獨案内 大坂の中川芳山堂により文政7年(1824年)に出版された『江戸買物獨案内(エドカイモノヒトリアンナイ)』 の中に、阿久根の焼酎が紹介されています。 この本は江戸のショッピングガイドのようなもの

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        • ふるさと納税について
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        記事

          大石酒造の水の話

          大石酒造の仕込み水地下水 大石酒造のある阿久根市は海沿いにあり、塩分の多い温泉が出ることで知られています。 また周辺には山々も多く地下水資源にも恵まれており、大石酒造で仕込む焼酎は自社の井戸から地下水を汲み上げたものを使用しています。 (*「がんこ焼酎屋」「神舞」にはこの地下水ではなく阿久根市大川の湧き水を使用しています。詳しくは記事の後半をご参照ください。) 仕込みの季節の作業は、日の出とともに水汲みから始まります。 井戸はのどかな風景が広がる気持ちのいい場所にあり、

          阿久根大島について

          大石酒造の古いラベルにたびたび描かれる阿久根大島は、阿久根市新港にある渡船場からフェリーで約10分のところにある、環境省選定の快水浴場100選にも選ばれた美しい小島です。 海水浴場やキャンプ場、松林などがあり、100前後の野生鹿が生息していることでも知られています。 こちらのサイトからドローンで撮影した4K動画がご覧になれます。 トップの画像は、港から眺めた夕日と阿久根大島のシルエットです。 大石酒造創業時から続く代表銘柄「鶴見」の古いラベルには、このシルエットが度々描か

          かぶと釜の旅

          大石酒造のかぶと釜は、現在大石酒造以外の場所にも存在します。 岐阜県にある辰巳蒸留所・アルケミエでは、大石酒造の芋焼酎(蔵 純粋)をベースに使用したアブサンを造っています。 アルケミエのオーナーであり蒸留家でもある辰巳祥平氏は、アルケミエを設立する前、世界中のお酒を飲んで巡る旅をしながら、季節がくればワインの醸造場や蒸留所などで働いていました。 夏の終わりから冬の間は大石酒造で蔵子として住み込みで5年間働き、そこでかぶと釜と出会い、アルケミエを立ち上げる際に五代目啓元よりか

          大石酒造のかぶと釜蒸留器

          大石酒造とかぶと釜 大石酒造には、五代目・大石啓元が古い文献を読み解き、自ら設計図を作成し復元させたかぶと釜蒸留器があります。 納得のいく味、香りの焼酎が造れるようになるまで試行錯誤を繰り返しました。 かぶと釜での蒸留には大変時間と手間がかかりますが、ほんのりと木の香りが漂う独特な焼酎ができあがります。 (*大石酒造のかぶと釜蒸留銘柄はこちら) かぶと釜の復元 五代目啓元は、かぶと釜について書かれた古文書にたいへん興味を持ち、この古くからの製造法を再現してみたいと考えま

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          ふるさと納税 その2 ~返礼品の紹介~

          ふるさと納税、続編です。 / 大石酒造株式会社も 阿久根市のふるさと納税へ 出品しています。 \ 前編はふるさと納税について解説する投稿をアップしました。今回はふるさと納税サイトや返礼品を紹介いたします。 最後まで、どうぞよろしくお願いします。 ・阿久根市のふるさと納税サイトについて ・大石酒造おすすめの返礼品 ・さいごに 阿久根市のふるさと納税サイトについて海と山に囲まれた自然豊かな阿久根市のふるさと納税には、たくさんの美味しいものや面白いものが出品されています。ぜ

          ふるさと納税 その2 ~返礼品の紹介~

          ふるさと納税 その1 ~ふるさと納税とは?~

          ふるさと納税に関するお知らせです。 / 2022年10月より 大石酒造株式会社も 阿久根市のふるさと納税への 出品をはじめました。 \ 海と山に囲まれた自然豊かな阿久根市のふるさと納税には、たくさんの美味しいものや面白いものが出品されています。 特産品の柑橘類や水産加工品はもちろん、手作りギターもあります! ぜひご覧いただければ幸いです。 ところで、ふるさと納税はされていますか? 「うーん、興味はあるけどよくわからなくて…」という方も実は多いのではないでしょうか。そこ

          ふるさと納税 その1 ~ふるさと納税とは?~

          焼酎の飲み方

          焼酎を楽しもう! 焼酎はアルコール度数(*1)25度のものが多く、原酒だとアルコール度数40%前後になります。 清酒やワイン(≈12~16度程度)より高く、ウォッカやジンなどのスピリッツ(40度以上)より低いアルコール度数です。 ストレートで楽しむこともでき、また好みに合わせて色々な飲み方で楽しんでいただきたいお酒です。 ここでは伝統的な飲み方から新しい飲み方まで、代表的なものを紹介します。 ストレート:焼酎そのものの味と香りを楽しみたいなら、まずはストレートで。常温か、

          阿久根について

          この記事では大石酒造のある鹿児島県阿久根市の風景をいくつか紹介します。 阿久根市は海と山に囲まれる自然豊かな小さな市です。 鹿児島県の北薩エリアに位置し、人口は約2万人の小さな市です。 風景夕日 トップの画像は堤防から見た夕日です。 画像左側に見えるのが桑島、右側の島が小島です。 阿久根の港や海岸、山の斜面など、市内のいろいろな場所から海に沈む夕日を見ることができます。 季節や天気、時間によりその姿は毎日変化します。 お気に入りの夕日スポットがある市民も多いようです。

          ご挨拶 

          こんにちは。 大石酒造のnoteへようこそ。 大石酒造は鹿児島県阿久根市波留の小さな蒸留所です。 明治32年(1899年)創業 焼酎を造り続けて120余年。 こだわりの味を守りながら 伝統の技に新しい技術を加え 未来へ続く焼酎を じっくりと造り続けています。 noteでは、ホームページでは伝えきれない大石酒造のディープな世界や小話、お酒の飲み方や焼酎サイエンスなど、多岐にわたる読み物をお届けします。 読み手の皆さんも様々なジャンルを専門とされる方がいらっしゃると思いま

          About Kabutogama Distillation -Our Specialty-

          The kabutogama distillation The kabutogama distillation method was originally developed from the Muromachi to Edo Period, 14-18th century, and was widely used until the late 19th century. This apparatus was named after the kabuto, a warri

          About Kabutogama Distillation -Our Specialty-

          Enjoying Shochu!

          How to drink? Shochu has a high percentage of alcohol—as much as 25%—and there are many ways to enjoy it, from straight up to mixed cocktails. There is no rule to enjoy it! Here are a few of our suggestions for enjoying shochu, ranging fro

          What is Shochu?

          The Basics: We know about Sake, but what is Shochu? Shochu is a Japanese distilled beverage. The difference between Sake and Shochu is like the difference between Wine and Whisky: There are many varieties of Shochu, distilled from various