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17アゲイン

10代の頃、とにかく早く大人になりたかった。

「大人になるってどういう事か」を議題に夜中のファミレスで朝までドリンクバー1本で友達と語り合ったあの酸っぱい日々。

明け方に自転車に乗りながら、何がそんなに面白いのかも分からんような事にお腹が捩れる程笑い合ったり、国道2号線沿いの花壇に腰掛けて缶コーヒー片手に熱い話をしてみたりとあの日々を思い出しては、「なんか懐かしいなぁ」と胸がしゅわしゅわときめく。まさにこの瞬間「あぁ、大人になったんだ」と気付かされた。

もうドリンクバー1本で朝までファミレスで話し続けることは出来ないし、2号線沿いの排気ガスMaxの花壇に腰を下ろしたりもしない。

あの頃「大人って何?」と悶々とした希望と疑問を抱いて悩んでいた自分に教えてやりたい。

大人って「大人ってなに?」って考えなくなる事だと今の私は思う。

実際もう何年も「大人ってなに?」などと悶々と悩んだりしなくなった。ただ、ふとたまに「あの頃に戻れたらこの選択はしなかったな」などと思ってしまう時はやってくる。大人になったからこそ逆に昔に思いを馳せる瞬間が出来てしまった。

そんな感傷的な時に必ず観る映画がある。

ハイスクールミュージカルで一躍有名になったザックエフロン主演の「17アゲイン」


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あらすじは、自分の人生に不満ばかりの男が、自分の人生の分岐点、輝かしい青春時代を送っていた17歳の頃の自分に見た目だけが戻り、また青い春の日々を送りながら「大人の自分」が抱える問題や忘れていた大事な感情を思い出していくストーリー。


この映画を見終わった後、いつもポケットティッシュ一袋じゃ足りない位に泣いている気がする。

今自分がしてきた選択は結局「積み重ね」なのだからどれかひとつ欠けたって成り立たなかったんだと昔と今それぞれの良さを噛み締める事が出来る。

ぜひ、今「たられば」的に過去を思い出して感傷的になっている人が居たら観て欲しいです。

その人生も絶対に間違ってなかったと思わせてくれると思うから。























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