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珈琲と自己肯定感
1月21日 日曜日。昨日からの雨でせっかくの土日なのに山に行けない。朝起きてベランダから外を見ると路面は乾いてるようだったが、山は間違いなく泥だらけだろう。
空を見上げても明らかに不穏な空模様。山に行くのは諦めた。
とは言え、雨は止んでるから自転車で何処かに行ってみようと決めた。
私はコーヒーが大好きだ。と言っても豆の産地はここが良いとか、ローストはどうだとかそう言う拘りはない。
飲食に関しての拘りはゼロ。飲み食いできればなんでもいいのだが、ここ数日「なんかオシャレにコーヒー飲んでみたい」と思い始めたのだ。
ひと月ほど前、私の敬愛する人から「美味しい珈琲がある」と教えてもらってインスタントではないコーヒー豆を買った。私はとても素直だ。
その豆は小売店にも比較的売られており、挽いてあるタイプだったが、帰宅してからドリッパーすら持ってない事に気がついた。まぁなんとかなるだろうとキッチンペーパーで漉してみた。
もちろんオシャレ感はゼロだったが、美味しく飲めた。
「そうだ、珈琲豆を専門店に買いに行ってみよう」
ふと思いつき、ネットで調べたら良さげなお店があった。
豆を選ぶとその場で焙煎してくれるとのこと。
実にオシャレだ。「焙煎」とかなかなか口にするチャンスはない。
早速愛車(折り畳み自転車)に乗り、6km先の専門店に向かった。
「B.Factory」
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ウインドブレーカー姿のリュック背負ったオッサンが入るにはちょっと場違いな気もしたが、人の目を一切気にしないと言う性格の強みはこう言う時に役立つ。
(これが専門店ってやつか… かっこいいじゃないか…)
豆の種類が多すぎて、どれが自分向きなのかまるでわからなかったが「苦味強くて、酸味がないもの」と言うことを伝えて店員さんに選んで貰った。
2種類ほど選んで焙煎してもらう(焙煎!かっこいい!)
焙煎の種類も8種類くらいあったが、考えてもわからない事は考えない主義なのでお任せした。
「高速焙煎機 ジェットロースター」
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松山市内で初だと名高いジェットロースターで焙煎される豆を眺めた。かっこいい気がする。
焙煎は約10分ほどかかるのだが、待つ間にサービスで珈琲を提供してくださった。もちろん美味しい。
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豆は挽いて貰い、真空パックして頂いた。ついでにフィルターとカリタのドリッパーも購入した。
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帰宅して早速ドリッパーを使って珈琲を淹れた。
美味い。そして何よりカッコいい。
本題はココだ。「私はいまオシャレでカッコいい時間を過ごしている」と言う感覚。
自分はカッコいい事をしてる、オシャレな感じなのだ!
そう言うのを自己肯定感と言うのだ。
これが本当に大切。運動は出来なかったが、自転車で珈琲豆専門店でジェットロースターで焙煎した豆を買ってドリッパーで珈琲を淹れた自分が素敵だ!
そう思える事が良いのだ。
ただし、これを「こんな俺どう?」みたいにインスタなりXなりにポストした瞬間にせっかくの自己肯定感はつまらない「承認欲求」という鬼ダサい行為になるから注意が必要だ。
人に知らせる必要はまるでない(いま書いてるけどね)。
「どうやって自己肯定感上げたらいいのかわからない」って人が結構多いが、そんなもん自分がカッコいいと思う事をして内心で「フフフ…カッコいいやん」って思っとけばいいのだ。
人に見せようとした瞬間にそれは承認欲求という屁の役にも立たない感情に成り下がる。
そんな訳で、この後また珈琲をカッコ良く飲みながら「フフフ…」と思う時間を過ごそうと思う。
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