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里帰り出産のメリット・デメリット(産前編)

現在妊娠9ヵ月。
出産に向け、先日実家に帰ってきました。

里帰りは最初から決めていた訳ではなく、悩んだ末の選択です。

悩んだ過程はこちら↓

実家に帰ってきて早数週間。産前時点で感じている里帰りのメリット・デメリットをまとめておきたいと思います。


前提として、我が家の状況は以下の通りです。

・里帰り期間は妊娠9ヵ月~生後1ヵ月検診までの約3ヵ月間を予定。
・自宅⇔実家は車で6時間、新幹線で4時間の距離。
・両親は60代前半で健康(母:専業主婦、父:会社員)。
・大学進学と同時に実家を出ており、実家で暮らすのは10数年ぶり。

里帰りのメリット

①ご飯を作ってもらえる

里帰りの最大の恩恵を感じているのが食事面です。元々料理が得意でない私にとって、母にご飯を作ってもらえるのが何よりありがたい…!

里帰り前、有給を使い早めの産休に入った後、家事は私が全面的に担うことにしました(普段は夫と半々で分担)。日中時間があるので、コンロやエアコンなど普段手が回らない箇所を嬉々として掃除する日々。

ただ、食事だけは、毎食自分が作らなきゃ…!というのが負担で仕方ありませんでした。とは言え、体のことを考えると外食や出来合いのものには極力頼りたくなく、毎日(今日はどうしよう…)と頭を悩ませながら過ごしていました。

里帰り後は、ありがたいことに母が毎食作ってくれています。さらに、その内容も鉄分を意識したおかずや魚料理など、妊娠中の体を気遣ったものばかり。栄養管理のプレッシャーからも解放され、一日三食、母の手作りご飯を食べられるありがたさを噛み締めています。

②日中の孤独感がない

産休に入ると、仕事をしていたときと比べ、日中一人で過ごす時間がぐっと増えました。

私は結婚を機に夫の勤務地に引っ越したため、近くに知り合いはおらず、友人のいる東京まで遊びに行くのも、お腹が大きくなってからは難しくなりつつありました。

出産までの2ヵ月間、日中ずっと一人で過ごすのは時間を持て余し、(今日も誰とも喋らなかった…)と鬱々としそうという予感も。

里帰り後は、母と一緒に近所を散歩したり料理を教わったり手芸をしたりして過ごしています。日中話し相手がいることで、ストレスも溜まらず、精神的にも穏やかに過ごせていると感じます。

③両親とゆっくり過ごせる機会に

これは実際に里帰りしてみて気付いた点なのですが、こうして親とゆっくり過ごせる時間はすごく貴重で、もしかすると最初で最後なのかも、と感じています。

私の場合、大学進学と同時に一人暮らしを始めたため、実家で暮らすのは10数年ぶり。社会人になってからは実家に帰るのは年に数回、滞在しても数日程度でした。

久しぶりに実家に長期滞在する中で、両親と昔の思い出話をしたり、家族でよく行っていたお店を再訪したりと、普段の短い帰省ではできない過ごし方をしています。

また、母が私を生んだときの母子手帳を見せてもらったり、当時のホームビデオを見たりして、当時の母と今の自分を重ねて不思議な気持ちになることも。

こんなゆったりとした時間を両親と過ごせるのも実家に長々と滞在している里帰りならではです。

自宅に戻った後は、遠方ということもあり、頻繁に帰省することは難しくなると思うので、今の時間を大事にしたいと思っています。

里帰りのデメリット

①夫と長期間離れ離れ

里帰りの最大のデメリットであり、私自身、里帰りを躊躇っていた一番の理由がこれでした。

里帰り後、夫には数週間に1度のペースで実家まで来てもらっていますが、結婚後、夫とこれだけ会わない期間があるのは初めてです。

先日、里帰り後初めて夫が会いに来てくれました。久々に二人で一緒に寝転んで他愛もない話をしていると、(毎日こうやって過ごせたら良いのに…)と思ってしまいました。特に、夫婦2人での残り時間を離れ離れで過ごすのはやはり寂しいですし、残念な気持ちもあります。

加えて、日に日に大きくなるお腹の様子や体調の変化を事細かに夫と共有できないことへのもどかしさもありますし、「親になる意識」の差が生まれてしまうことへの不安もあります。

②夫が出産に間に合うか分からない

現状、出産時には夫の立ち合いを希望していますが、何せ自宅から実家まで距離があるので、状況によっては夫が出産に立ち合えるかは分かりません。

初産の場合、陣痛開始~出産まで時間がかかることが多いとは言いますが、初産でもスピード出産になるケースも耳にするので、こればっかりは運次第。

陣痛かと思ったら前駆陣痛だったのに夫を呼んでしまった!という事態は避けたいですし、時間帯によっては新幹線で来てもらう方が良いかも…など、様々なケースを想定する必要があり、当日も判断に迷う気がしています。

③両親との生活習慣のズレ

実家とは言え、離れて暮らし始めて早10年以上。両親には、既に夫婦2人暮らしのルーティーンができあがっていますし、私側にも、一人暮らしや夫との生活の中で身に付けた生活習慣があります。

例えばトイレを流すとき蓋をしてから流すのか開けっ放しで流すのか、お茶はまとめて作っておくのかその都度淹れるのか、加湿器を付けっぱなしで寝るのか途中で切るのか…など、両親との間に細々とした生活習慣のズレを感じます。

居候させてもらっている以上、できるだけ実家のやり方に合わせるようにはしていますが、それでも両親の普段のペースを乱してしまっているはずですし、私自身、自由奔放に過ごせる自宅が恋しくなることもあります。

④プラスαのお金・手間がかかる

自宅でそのまま出産を迎えるケースに比べ、里帰り出産の場合、プラスアルファでお金や手間がかかります。

まず金銭面では、実家の両親への御礼。里帰り中は、家事負担だけでなく食費や光熱費の面でも両親に大きな負担をかけてしまいます。里帰り出産の御礼の相場が1ヵ月あたり2~3万円とのことなので、3ヵ月間お世話になる我が家の場合はキリよく10万円を包むことに。

こちらは大きな負担をかける両親に対する御礼なので当然の出費ではありますが、他にも、自宅⇔実家を往復する交通費やガソリン代、実家から自宅に戻る際にレンタルするチャイルドシートの費用など、細々とした経費がプラスで掛かってきます。

手間の面では、妊婦検診や新生児検診に対する補助券の手続き。補助券は居住地の自治体から付与されるものなので、里帰り先の病院では使えません。一旦全額自己負担した上で、産後にまとめて払い戻しの申請をする必要があります。産後の身体がボロボロの状態で一つでも手間が増えるのは、大変そう…。

加えて、私の場合は里帰り期間中に免許の更新時期を迎えてしまうことに、実家に戻ってから気付きました。幸い、ゴールド免許であれば県外でも手続き可能と知り胸をなで下ろしましたが、それでも自宅に届いた更新連絡のハガキを転送してもらったり、居住地発行の証紙を取り寄せたりと、通常よりも手間がかかりました。

里帰りした今思うこと

つらつらとデメリットも挙げましたが、現状は里帰りしてよかったと思っています。出産を目前に控えた今、これだけ心穏やかにのんびりと過ごせているのは両親の全面的なサポートのおかげです。

10数年ぶりの実家暮らしで、親と上手くやれるだろうか、という心配もありましたが、その点は意外とすんなり馴染めました。

実家との距離や両親の年齢、夫婦の考え方など、里帰り出産をするか否かはそれぞれの選択かと思いますが、一例として参考になれば幸いです。

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