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出産より辛かった産後の入院生活

昨年末に娘を出産し早2ヶ月が経ちました。

妊娠中も大変だったことに変わりはないですが、産後の過酷さはそれを遥かに上回るものでした。そしてその過酷な生活は出産直後の入院中から始まりました

出産の痛みや産後の傷の痛みは、色々な出産レポを読み漁っていたので乗り切れましたが、入院中の辛さは想定外。その分、産後にこんなに辛いことが待っていたのか…!と、余計に辛く感じました

これから出産を控えている方を怯えさせてしまったら申し訳ないですが、私自身、心構えがあればもう少しマシだったかも、という思いもあるので、一例として書き残しておきます。


入院中これが辛かった4選

1.出産当日から始まった母乳ブートキャンプ

昼頃出産を終えた私。縫合や身体の処置が終わり、やっと一息付いたところで助産師さんからサラッと言われたのが「今夜から3時間おきに授乳室に来てくださいね〜!」の一言。

母子同室は翌日からと聞いていたので、その日はゆっくり休めるものだと思い込んでいた私。思わず「え、今夜からですか?!」と聞き返してしまいましたが、出産当日の夜から始まったのが3時間おきの母乳マッサージでした。

母乳マッサージと言っても人の手でやるものではなく、使うのは電動搾乳機。3時間おきに搾乳機を胸に付け、刺激を送ることで母乳の分泌を促すもの。

産後の睡眠不足は覚悟していたものの、まさか出産当日の夜から細切れ睡眠が始まるとは思ってもみず。その前日も深夜の破水〜入院でほとんど寝られていない中、出産の疲れを取る間もなく母乳ブートキャンプが始まりました。

まだヨタヨタとしか歩けない身体で授乳室に向かいながら、「自分<赤ちゃん」の生活が始まったことを痛感しました。

2.疲れているはずなのに寝付けない

出産当日から始まった3時間おきの母乳マッサージに、翌日からは「オムツ替え→授乳→ミルク」を加えたお世話ルーティーンが始まりました。

1回のお世話ルーティーンをこなすのに1時間はかかり、それを3時間おきに行うので、合間は2時間。ただ、娘は2時間ほどでお腹を空かせて泣き出すこともあり、次のお世話までに1時間しか空かないことも。

そしてその隙間時間もフルで寝られる訳ではなく。私の場合、明るい授乳室から帰ってくると頭が冴えてしまい、中々寝付けませんでした。少しうとうとしても、「ふにゃー!」とか「きゅるるるる」といった娘の寝言や唸り声で再び目が冴えてしまい、全くまとまっては寝られず。入院中、毎晩の連続睡眠時間は30分から良くて1時間でした。

少しでも睡眠を確保しなきゃと焦れば焦るほど寝付けず、次のお世話時間が来てしまう始末。産後の睡眠不足は覚悟していたものの、そもそも寝付けない、すぐに目が覚めてしまうことは想定外。疲れているはずなのに眠れないのは非常に辛い時間でした。

3.岩と化したおっぱいの痛み

寝付けない辛さに拍車をかけたのが入院5日目に突如ガチガチに張り始めたおっぱいの痛みでした。

出産当日から母乳マッサージを始めたにも関わらず、入院中は中々母乳量が増えず。退院の前日になっても搾乳で取れた量はわずか5mlでした。

にもかかわらず、退院前日の夕方になっていきなり両胸が熱を持ち始め、一気にガッチガチの岩と化しました。その痛みはシャワーの水が当たるだけでも激痛のレベル。

とはいえまだ母乳がしっかり分泌されている訳ではなく、授乳or搾乳しても楽にはならず。張りが治まるまではただ待つしかなく、その夜は痛みで一睡もできませんでした

4.母乳が出ないことへの不安

入院5日目にして胸自体はガチガチに張り始めたものの、退院までに母乳がしっかり出るようにはなりませんでした。退院時点で、授乳前後の娘の体重増加量はたったの4g…。

元々絶対完母で育てたい!という気持ちがあった訳ではなかったのですが、出産当日からの3時間おきの母乳マッサージや、両胸がガチガチに張る激痛を経験する中で、こんなに大変な思いをして母乳が出なかったら苦労が報われなさすぎる、という気持ちになっていました。

とはいえ母乳量は中々増えず、(自分は母乳が出ない体質なのかも…)と落ち込みました。また、娘も吸っても出てこないおっぱいを嫌がり、哺乳瓶を求めて泣き叫ぶように。それでも、母乳を出すためには娘に吸ってもらい続ける必要があり、無理矢理授乳する時間が嫌でたまりませんでした

結局退院後も毎週のように授乳外来に通い、なんとかその後母乳育児を軌道に乗せることができたものの、入院中は先が見えない苦しさがありました。


入院中が辛さのピークだった

退院前日には、こうした辛さと身体の痛み、退院後の不安が一気に押し寄せてきて、部屋で一人ボロボロ泣きました

母乳育児にどの程度力を入れるかは産院によりますし、産後の寝付けなさや胸の痛みなども人それぞれだと思いますが、私の場合はとにかく入院中が過酷で、退院時点で既に体力気力ともに限界状態でした。

子育て中の友人からは「入院中が一番休めた」と聞いていたので、入院中で既にここまで辛いのに、退院したらどうなるんだ…という不安も。

ただ、私の場合、退院後は両親や夫のサポートもあり、身体や胸の痛みも落ち着いていったので、入院中が心身ともに辛さのピークでした。

産後の入院生活の大変さを知っていればもう少しマシだったかも心構えをしておきたかった、という思いがあるので、単なる一例ですが、どなたかの参考になれば幸いです!


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