Osamu Imai

地図を使うビジネスに関心があります

Osamu Imai

地図を使うビジネスに関心があります

最近の記事

シティプロモーションによる学び

ここ数年、河井孝仁先生の推奨するシティプロモーション活動のお手伝いをし、その重要性を痛感していることから、内容をまとめてみようと思いました。 これまで、政府の地方創生政策が発表されるたびに全国の自治体が揃って地域の持続を謳って事業を行いました。その結果は、地方の人口減少が止まり東京への集中が緩和されるどころか、集中が進む結果となっています。しかしその雰囲気が少し変わるキッカケとなったのは、東日本大震災とコロナ大流行でした。実は、それ以前から地域おこし協力隊の仕組みいなどが整

    • 「鍼灸」の理解

      1「東洋医学」モデル2023年の秋から始まった自律神経失調症のような症状は、鍼灸を続けることで、2024年お正月には、睡眠状態が改善され回復に向かったのですが、中旬にまた回転性のめまいが強く出て、不眠の状態に戻ってしまいました。鍼灸医と話しながら、どういう施術をしているのか、基本を知りたくなり、恩師の著書(伊藤剛)「カラダを考える東洋医学」(2023.10)を紹介して頂き読み始めました。読み始めると、鍼灸を理解するためには東洋医学の考え方を理解する必要があり、その内容を判り易

      • 幼児期の子育てについて

        はじめに息子夫婦の子育て真っ最中で、見ているうちに、最近の幼児期の子育てに関する研究がどうなっているのか、関心を持ちました。最初に読んだ本は 稲垣・鈴木・大浦(2007)「新訂認知過程研究-知識の獲得とその利用」(放送大学教材)です。このテキストは、認知心理学の中で人間の認知過程について紹介したもので、特に高次の認知(思考)における知識の獲得とその利用に焦点が当てられた内容です。 子どもが世界を理解する仕方カードで紹介したのは第2章「子どもが世界を理解する仕方」をまとめて

        • フィールドワークの考察

          これまで私は、地図・GISを使った市民参加によるまちづくりなどを行ってきておりました。皆でまち歩きを行いながら、途中で気のついた景色、イベントについての写真とコメントを付けて整理し、それらを地図上に分類して表し、その意味を考えるというフィールドワークです。良く行ったのが、車いすを使ったバリフリーマップでバリアの場所を表示する、PTAの考える地域の安全安心と生徒の実感する安心安全を重ね合わせて表示させた地域安全安心マップ、住民と一緒に歩いて地域資源発見マップなどです。 最近、

        シティプロモーションによる学び

          「考える」ことの考察

          1「考える」モデル少しずつ変化していることに気づかず、何事もなく今日を生き、また明日が過ぎることを期待して「ボーっと生きていく」ことができる社会が目の前に起こっています。そして、10年前と比べてみると、自分の身体的変化や能力の変化、忘れてしまった社会の変化に気づかされます。 今、日本全体で起こっている人口減少の影響は、社会の弱い所から起こってきます。その代表的な地域が中山間地域や、オールドニュータウンで起こっている過疎高齢化です。消費者が減ることにより、商業施設がまず打撃を受

          「考える」ことの考察

          定性的モデルについての考察

          モデルで考えるこれまで、私は社会のできごとを考えるときに、モデルを作って考えることを行ってきました。 栗田治「思考の方法学」では、モデルには定量的モデルと定性的モデルの2種類があり、定量的モデルは、物理法則のように論理的関係を数式で表します。一方定性的モデルは、社会科学で扱われているように、論理関係を言葉で詰めていきます。この2つのモデルのどちらが良いのかという議論は、扱われる内容により異なりまが、それぞれのモデルに限界があることも理解しておく必要があります。定量的モデルは

          定性的モデルについての考察