2つの漫画

いきなりですけど
「北北西に曇と往け」っていう漫画読んだ方がいいです。

アイスランドに住む17歳の男の子が主人公の漫画です。
17歳だけど探偵で、機械と話すことができる不思議な能力を持っている。
これだけ聞くとファンタジーっぽい?って思うでしょう。

確かにそんな要素もなくはないと思います。
でもねでもね。
それ以上に主人公のキャラはもちろん、その周りの人間の個性も最高。
アイスランドっていう遠い遠い国の風景も目の前にあるかのようだし。
お肉もコーヒーも美味しそうだし。

普段あまり自分のお金で漫画を買わないタイプなんですよ、私は。
ただ、ここ数年は知覚の刺激になるんだな、と気づきました。
小説というか所謂活字だけが「読書」だと思っていたので
漫画は「娯楽」の部類と思っていたかつての自分。ビンタしたい。
実はもう一冊、この私が自腹を切り続けている漫画があります。

それは「ゴールデンカムイ」です。
何を隠そう北海道・アイヌを題材にしている漫画だから。
私の記憶では、学校の歴史や道徳の授業で、北海道の子供だからと
アイヌのことを詳しく勉強したという記憶がないのです。
先生は話をしてくれたのかもしれない。でも覚えてない。
多分ですけど、結局「受験のため」に勉強しないといけないから
アイヌのことや北海道のことを時間かけてる場合じゃないんだろうなと。
ただ、大人になって北海道を離れてふと

「北海道生まれなのに北海道のこと何も知らない」

と気づいたんですよ。ゴールデンカムイをたまたま神保町で読んで。
北海道のこと好きだよね、と言われることがよくありますが
そりゃぁ自分の生まれ故郷だし、みんなが「いいな北海道」って言うし。
でも、そんな大好きな北海道の「今」を知っていても
何故今の北海道があるのか、何故今の食生活があるのか…
全然知らない自分がすごく恥ずかしくて、申し訳なく思っていました。
だから「ゴールデンカムイ」は北海道とは、アイヌとはを教えてくれるので
大好きな漫画だし、北海道生まれの人は読んだ方がいいと思う。

絵が一緒についてくる「漫画」は知覚と視覚を刺激してくれる本。
タイトルにある「北北西に曇と往け」もアイスランドっていう異国を
まるで自分が歩いているような気分にさせてくれる作品。
ゴールデンカムイは、北海道の生まれであることに自信を持たせてくれる。
この2つの作品は、漫画に対してネガティブイメージがあった自分に
漫画だろうが、小説だろうが、絵本だろうが、辞書だろうが…
知識を得られる「本」であるじゃないかー!
とストライクゾーンが広がるきっかけになった漫画です。

本を読む=知らないことが減ってくる
本を読む=知っていることが正しいと確認する
本を読む=私の好きなこと

みんなも「本」読もうぜ。

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