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「高田姿見のはし俤の橋砂利場」−目立たない橋が先に題されている−『名所江戸百景』

なんか、大学院進学をした後の社会に溶け込むことのハードルの高さに心臓が締め付けられそうな気持ちが続いています。

周りには来年就職する人やすでにしている人ばかりで、何も問題が起こらなければ生涯の安泰を手に入れられる可能性が待っているわけです。
しかし私はどこの院かも決まっておらず、しかも「きついよ」と言われ尽くしてきている将来が向こう数年には待ち受けている。
(もちろん就職した人にも待ち受けているものは様々あると思いますが、、!)
もっと知りたくて研究していきたいことはあるけれど、人生の山を越えるための課題が山積しているという事実に押しつぶされそうです。

「なんとかなる」の精神で生きていきたいけれど、この世にはどうにかなっていない人もいるんだと考えると心臓が痛いです。。。

でも今の好奇心が人生のピークだとしたらここを逃したら勿体無いし、自ら沼りたいと思えるものがあるならばやり続けたい、、、。

けれどその後の就職も難しいと聞くし、会社からは腫れ物扱いされることもあると。
私は今とんでもなく重要な岐路に立っているみたいですね。。

【あーーーー、一生犬と戯れてたいー。】

さ、今日もとっとと本題に入りますか。
今日は広重の『名所江戸百景』の「高田姿見の橋俤の橋砂利場」です。

◼️ファーストインプレッション

この題名にある「高田」というのは前回見た高田の馬場とは関係あるのでしょうか。
前回地図を見たときに川は一本も流れていなかったのを記憶していますので外れたところでしょうか。

実はこの題名には橋の名前が二つあります。「姿見の橋」と「俤の橋」です。
手前に一本あるのはすぐに絵を見てわかりますが、もう一本は画面右真ん中に小さく描かれています。
どっちがどっちなのか検証してみる必要があるでしょう。

そして砂利場という語感の面白さに2、3回呟いています。笑

この絵のどこが砂利場なのでしょう。砂利があるのは橋を渡った向こう側。そこなのかなあ。描いている範囲が狭すぎるから違いそう。

この絵は特殊な立体感を感じます。
橋だけが浮いているような見え方をするのは黄色と灰色が混じっている中間の景色のベタ塗り間と、奥の霞が同じ面にあるように見えてしまうからでしょうか。
それに対しての川面の立体感が忠実に描かれているのがよりそうさせているのかもしれません。

◼️俤橋

俤橋は、現在では面影橋と記載されているらしい!
そして現存します。

一応「高田」馬場からの距離感がわかるようにスクショしました。
面影橋は神田川に架かる橋。
姿見の橋は、現存せず地図から特定することはできません。

この絵の手前に大きく描かれている方が俤橋とされ、奥の小さく描かれている橋が姿見の橋とされています。

けれどこれは一説に過ぎず、ひっくり返ることもあるそう。

〈俤橋〉面影橋のあたりにいる蛍は他の場所のものに比べて光が大きいらしい。笑
橋は長さが十二間あったというから手前の橋の可能性高いですね。だからおよそ20メートルくらいでしょうか。

〈姿見の橋〉小橋のことを差してるのだとしたらやはり奥の小さい橋のことなのでしょう。

かいつまんで読んだのでもしかしたら間違いがあるとは思いますが、手前が俤、奥が姿見で合っている気がします。

今でも面影橋の方が残っているということを考えると、大きな橋であり、神田川に架かっているとすれば正当でしょう。

上のこちらの絵では手前が俤、右奥の小さ猪が姿見ですね。


心の体力がもたないのでここでおしまいにさせていただきます。
内容が薄いのでこちらもいずれ続編を書きます。

今日はここまで!
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