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「深川八まん山ひらき」−ぜっっっったいに広重もアガったはず!!!–『名所江戸百景』

やる気が出ているので初速をかけます。

一昨日四年ぶりにディズニーシーに行って、今日はインターコンチネンタル東京のブッフェにいきました。

なんとも充実した三日間!女子大生してる!そんな女子大生している瞬間も一旦終わり。

十日間ぐらい研修とお勉強漬けの日々がやってきます、、。

頑張ろう。

そんなチャージのできた日も広重。今回は『名所江戸百景』の「深川八まん山ひらき」です。

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◼️ファーストインプレッション

赤と白と桃色の花を提げた木々がまばらに配置されているため、視線をぐるぐると散らすことができます。

題名にある通り山開きですので、花も満開で、人々が集まっています。遊女のような髪混ざりの多さの女性たちやその侍女、男性たちの集まりがはっきり描かれています。

島と島を橋や道を設けて行き来できるようにして、鑑賞を容易にできるようにしていますね。やはり橋の両側には木が植えられていますので観賞用だったことがよくわかります。右の島の桃色の木の下には萱で作ったであろう小屋がありますが茶屋でしょう。そのように花見をしながらゆっくりできる場所はここにもあったようです。

◼️深川八幡

この題名にもある通り、このエリアは深川八幡の境内。深川八幡がそもそも今はあまり聞かない寺院名なので、それを現代で検索できるようにすると、「富岡八幡宮」という寺院。

富岡八幡宮は寛永4年(1627年)、当時永代島と呼ばれていた現在地に御神託により創建されました。周辺の砂州一帯を埋め立て、社地と氏子の居住地を開き、総じて六万五百八坪の社有地を得たのです。世に「深川の八幡様」と親しまれ、今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」です。

永代島と言われた場所に創建し、周辺を埋め立てて境内としました。

江戸時代は富岡八幡宮の別当(神社を管理する寺)、永代寺がありました。

https://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0345/

富岡八幡宮は寺社で、それを管理する寺として永代寺がありました。

永代寺はこの永代島の地名から取ったのですね。

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こちらが現在の富岡八幡宮の姿。

絵に描かれていないために、比較はできませんがとても規模感が大きく参拝客が訪れそうな威厳のある建築物です。

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こちらが富岡八幡宮です。どこから描かれたかは、絵に目印がないのでなんとも言えません。しかし大体富士塚のあたりだということですので、、、。といっても特定できません。笑

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もっと拡大した地図です。この辺りを南から正面に向かっている、江東区役所富岡出張所あたりから富士塚跡を眺めているような立ち位置でしょう。

◼️山開き

この深川八幡の山開きについては、『江戸名所図会』に記載があるそう。

「深川八まん山ひらき」は、旧暦の3月21日(空海の命日)から始まる「山開き」の期間に庭園が8日間にわたって一般開放されており、その風景を描いたもの。
桜は、山桜とその流れの大島桜などと推測しても、ツツジと同時に咲くのか、はたまた時間をデフォルメしたのかは定かでありません。
(また富士山型の築山も、深川富士ではなく、甲山と注記があるため庭園内の築山とする見方もあります)

https://tokyo-trip.org/ukiyoe/eidaiji/

『江戸名所図会』の原本を国立国会図書館データベースでみましたが、辿り着きませんでした。

なので引用したい箇所を記載しているサイトを乗っけました。

山開きは3月21日とされ、そこから8日間一般公開されたそう。

その中の1日を描いた作品として、広重も貴重な光景だと興奮したのではないのでしょうか。


今日は深川八幡である富岡八幡宮について、そして描かれた場所、山開きについて見ていきました。

今日はここまで!


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