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「日暮里諏訪の台」−地蔵も毎年桜が楽しみ−『名所江戸百景』

今日はTOEICを受けてきました。
恥ずかしながら初めての受験だったので自分の実力がどのくらいか見てみようと思ったのです。

できたわけではないけれど結果が待ち遠しいです。来る前から次の試験に向けて勉強を重ねようと思います。

そんな受験した日も広重。

今回は『名所江戸百景』の「日暮里諏訪の台」です。

◼️ファーストインプレッション

大きな2本の木がモチーフでしょうか。この木はきっと当時の人々の間で待ち合わせのスポットとなっていたことでしょう。
右奥には2つのコブのある山があります。それはこれまで見てきた中で印象付いてきたであろう筑波山。
この小高い丘はきっと前回見た「日暮里寺院の林泉」の奥に見られる丘でしょう。
なのでこの絵での下の景色は林泉の広がるエリアでしょう。
丘の上では人々が大きな椅子に座って花見を楽しんでいます。
前回ではあまり感じられなかった花見感をここでやっと感じられるようになりました。

◼️諏訪神社

この題名にある通りこの丘の名前を諏訪の台と言います。

「諏方神社」の「諏方」(すわ)は、本崇社であります信州諏訪大社の古い神社名と伝わっており、御社名や古文書等に使用例を見ることができます。中世から近世にかけては、「諏方」の表記も併せて多く用いられるようになり、その傾向は国の記録や公の文書にも及び、大社に納められた奉納の品にも見られました。

諏訪というと長野にある地名であることでピンときましたが、その長野の諏訪が親となっているのですね。
信州諏訪大社は初詣でも有名な場所ですので日本の本州中央に位置する諏訪から各地に散っていったのでしょう。

◼️位置関係

こちらが諏訪神社の位置ですが、まさにGoogleという下の文字に隠れて見えませんが、「諏訪台通り」という文字があります。
その延長で北に登ると諏訪神社があります。

この地図で考えると北東の方向に筑波山があるということです。

ここで見てほしいのは真ん中上にある地蔵坂という営業中の場所、笑。
ここが絵でいう2本の木が生えている横の坂。3人の人が登ってきているのがわかります。

なんでいきなり地蔵菩薩かというとこちらの記事の通り。

また、山門の左手には、元禄4年(1691)に空無上人によって江戸の東部6カ所に開眼された江戸六地蔵の3番目として知られる大きな銅造地蔵菩薩立像、文化6年(1809)作の銅造地蔵菩薩坐像、庚申塔等の石造物があります。

https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a022/shisetsuannai/jinja/nippori005.html

江戸に造られた大きな地蔵6つの中で3番目として出来た銅造地蔵菩薩立像が出来たそう。

それが浄光寺にできたために地蔵坂の名がついたわけです。



やはりここの花見スポットはこのシーズンは有名なようで、しっかり座るところが用意されている。
この椅子みたいなベンチみたいなものを床几というそう。
今後もこういった床几が出てきたら使えそうですね。笑


今回は諏訪神社について、そして浄光寺と絵に描かれている地蔵坂を見ていきました。

今日はここまで!

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