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第13回|OHYA FUN TABLE 大友功佑さんインタビュー【後編】

こんにちは、OHYA BASE管理人です。
宇都宮市内の子どもたち、夏休み、楽しんでますかー???
宿題に飽きたら「大谷でできることを増やす場所」OHYA BASEにも遊びにおいで。
ここには遊ぶように働く大人がいっぱいいるよ。
大人になるもの悪くない、って思うかも。

さて、今回のnoteはOHYA FUN TABLE  大友さんのインタビュー【後編】。
【前編】を見逃している方は、まずこちらからどうぞ。



BASE(奥)より先にオープン。今は館全体で一緒にやるのが楽しい。

OHYA BASEにはどういう経緯で?

このnoteで塩田さんのインタビュー読んだんですけど、稲荷山イナリヤマでやった宇都宮大学生の研究発表会、あれに僕も「大谷でレストランやりたい人」として出席していた。

宇都宮大学大学院 建築環境デザイン学コース生らによる「大谷リノベーション」プロジェクト冊子

その稲荷山の機会なんかもあって、塩田さんにここで一緒にやらないかと声をかけてもらったのがはじまりかな。
塩田さんはコワーキングスペースをやりたい、って言ってて。
「コワーキングスペースってなんですか???」って状態ながらも、いろんな人が出入りして拠点みたいになるのかな、おもしろくなりそうだな、っていう想像はできた。
実はいちど大谷の別の場所での出店を検討してたんだけど許可がおりなくて駄目になってて。
で、そんな拠点ができるならおもしろいから一緒に入ってみようかな、と。

隣でやれるのを楽しみにしながら、最終的には店舗のデザインもしてもらうことになって、ここにいる。
こぼれ話だけど、最初「この館の奥と手前、どっち側がいい?」っていう選択権があった。
もちろん手前側を選びましたけど。
それで「奥、早くオープンしてくれ…!」と思っていた2年間です、笑。

でーすーよーねー、汗!!!
奥半分が真っ暗なまま2年間経っちゃってすみませんでした、苦笑。
それで、やっと動き出して人通りがあるようになって。
変わったこと、あります?

やっと開いた、って思った、笑。
でも今やいろんな人が出入りして、こっちがむしろ影響されたりもしてる。
楽しいイベントを開いてくれるから「うちも混ぜてよ」って入っていったり、うちを知らない人が知ってくれる機会がすごく増えたとも思う。

OHYA BASEにはいろんな趣味や特技を持ってる人とか、個性的な人とか、なんというか「気になる人」が多い。
そういうのにちょっとでも関わる機会を持てて、ありがたい場所になってる。

とても刺激になる。

嬉しいな。
じゃあ、OHYA BASEでレストラン営業をしているなかで印象に残ってるエピソードとかおもしろかったこととか、あります?

普通に営業しててももちろん日々いろいろあるんだけど、やっぱり館全体で一緒に何かやるのがおもしろいかな。
こないだ(2022年3月)のことり食堂NIPPA米とか、去年(2021年4月)の「庭で遊ぼう」みたいなイベントとか。
どちらもいい雰囲気で、とても楽しかった。
外で肉を焼いたりとか、普段とは違うことをして、祭りみたいで。

準備するのは大変なんだけど、でもここにいるとそういうイベントが起きるから楽しい。

ことり食堂とNIPPA米とOHYA FUN TABLE(2022年3月)
お天気にも恵まれ、穏やかな時間の流れる1日でした
ことり食堂の唐揚げ、NIPPA米の塩むすび、OHYA FUN TABLEの豚汁
photo: Takuya Kosugi
ことり食堂とNIPPA米とOHYA FUN TABLE(2022年3月)
来場者多数で、予想以上に早い完売閉店に
photo: Takuya Kosugi
お庭で遊ぼう(2021年4月)
コロナ禍ならばオープンエアで楽しもう、というOHYA BASE自主企画イベント
焚き火、ヨガ、アウトドアサウナ、外ごはんなど盛りだくさん

いろいろなことが起きて落ち着きのない館だけど、そう捉えていただけてるなら管理人としても、とても嬉しいです。
時期を見てまたやりましょう!

激動の4年間と、これから。

OHYA FUN TABLEは2018年オープンだから、こないだ4周年を迎えたわけですね。
振り返ってみて、どうですか?

オープン当初のOHYA FUN TABLE外観
外構が今とは違いますね!

最初はね、全然認知されてなくて。
4月にオープンしたんだけど、その翌月のゴールデンウィークは知られてすらいなかったから、特に何もなかった、苦笑。
徐々に知り合いが来てくれるようになって、それから皆さんに知ってもらえて。
それで迎えた最初の夏の賑わいにびっくりしましたね。
すっげぇ人来るじゃん、笑!て。
そう聞かされてはいたんだけど、ここで「大谷の夏は凄い!」っていうのを身をもって知る。

で、冬に近づくにつれて人が減っていくのもまた実感するっていうね、1年目、笑。

で、2019年は台風があったよね…。
大谷町も大きな被害を受けて、街が水浸しで、泥だらけになった。
OHYA FUN TABLE/OHYA BASEは被害がなかったんだけど、それが申し訳ないような、心苦しいような、なんとも言えない気持ちだった。
被災した近隣のお店の片付けを手伝いに行ったりして、そんな中で自分の店を開けて良いものなのかと葛藤もあった。
で、大谷そばさんに、この状況で営業していいんだろうかみたいなことを相談したんだよね。
そしたら「いやいや、やりなさいよ」って。
それどころか「カレーでも作って、炊き出ししてちょうだいよ」とか言ってもらって。
それがあったからやれたんだよね。

という、地元の大先輩に背中を押してもらえた2019年。

大谷町一帯沈んだムードになりながら年を跨いで2020年。
やっとなんとか立ち上がったところで、今度はコロナ禍に突入、か。
…トラブルばっかりだな、笑。
そこからは、ご覧のとおり、と。
それなりに浮き沈みもしながら、怒涛の4年間だったな。

本当、いろいろありすぎた濃い4年間。
振り返ったところで、じゃあ、これから先やりたいことも聞かせてください。
妄想でも、現実的なことでも。

店はこれからも変わらず、他の人がやってない魅力的なことを常に仕掛けていけたらいいな。
あまのじゃくだから、笑。
この館とか大谷町全体で考えたら、みんながよく言ってる「フェスやりたい」だな。
そしたら俺も久しぶりにドラム叩きたい。
誰か、バンドやろうぜ、笑。

そしたら火曜日の予定も埋まりますね、笑!
(「定休日の火曜日」については【前編】参照。)

飲食ブースで出店っていうのも楽しいしね。
フェスに限らず、お祭りみたいなことが起きたらいいな、大谷で。
そしたらうちもフード出店なり、ドラム叩くなり、笑、参加したいな、と。

いいですね、大谷で祭り、大谷でフェス。
みんなが言ってたらいつか実現できるんじゃないですかね。


OHYA BASEは遊び場!

では最後に。
これは皆さんに聞く質問なんですけど、OHYA BASEってどんな場所?

うーーーん…。
難しい。
(そしてなかなか長い時間の沈黙。)
…僕にとっては「遊び場」ですかね。

お。
その心は?

「仕事場」が「遊び場」になるんです。
レストランだけにいると、自分としては「仕事」。
けど、館全体で一緒にイベントとかやると「遊び」になる、笑。

売上も大事なんだけど、それよりも自分が楽しいかどうか、お客さんが楽しいかどうか、っていうそっちが大事になる。
休憩でメローコーヒーさんのコーヒー買いに来るのも遊びに来てる感覚。
おんなじ館にいるけど、ほんの数メートルだけ外出して、自分の仕事場じゃないところに遊びに来て、一息ついてる。
営業日は自分のお昼休憩は取らないんで、その分早く終わらせて帰ろうってつもりでやってる。
だからコーヒー一杯のあの時間がささやかな休憩。
メローさんのコンセプトの「忙しい毎日に、ほんの少しの贅沢を」の通り。

あぁ、メローさんもこれを聞いたらきっと喜ぶなぁ。
考え抜いた末に出てきた「遊び場」っていうのも、管理人、とても嬉しい。

週末こっちを覗くと OHYA UNDERGROUNDツアーのガイドさんとお客さんがいて、スタンドではメローさんがコーヒーを淹れてて、奥のカウンターには上野さんがいて、チヒロさんは動き回ってて、ワークショップをやってる作家さんなんかがいて、お茶している人がいて、テラスでは本を読んでる人がいて…とか。
いろんな人が、いろんな過ごし方をしてて、最近は特にいい雰囲気だなぁって思う。

うんうん。
OHYA BASEを好きな人たちが思い思いに過ごしている景色は、わたしもとても好きです。
そして館が真っ暗なときから今も、ずっと見守ってくれてありがとう、涙!
本日はありがとうございました。


〜インタビュー後記〜

いかがでしたでしょうか?
同じ館にいるメンバーだし、ランチにお邪魔する機会も多いけれど、こうやってじっくり話を聞いたことなかったので、わたし自身非常におもしろかったです。

さて。
恒例、管理人の独断によるOHYA FUN TABLE 大友さんを知るための3つのキーワード!

1. 他の人と違うことをしたい!な、あまのじゃく
2. 一見怖い?けど、本当は細やかな気配りの人
3. 説明不要!家族思いのやさしいパパ

OHYA BASEは週末やイベントの日に賑わう場所と思われていますが、その準備をしている平日や、汗かいて草刈りしてるような地味な日常ももちろん稼働してるんです。
でもそれを知る人って実は少ない。
そんな泥臭い日常をよく見ていてくれるのが、この館にいちばん居るメンバーの大友さんだったりします。
イベントが終わって倒れそうにくったくたなときに「準備期間、大変だったでしょう?」と労いの言葉と共に美味しいものをスッ…と差し入れしてくれたの、一生忘れないッ…!
そんなやさしい大友シェフの作るごはんは、もちろん美味しくてボリュームも満点。
大谷の「特別な当たり前」を味わうレストラン、ここにあります。


noteの記事、なんとか続けていたら、今回が13回目になりました。
拡散してくれたり、読んで感想をくれたり、とても嬉しいです、ありがとう。
しかし次は誰にインタビューするか未定、笑!
8月下旬には新しい投稿、したいです、します。
OHYA BASEは「大谷でできることを増やす場所」です。
ではまた次回!


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