「歩き方」検索1位の書籍に、恐れ多くも補足をしてみる
はじめに
歩き方でググると、以下のようになります。(2019年4月現在)
この記事に答えている方は、理学療法士。しかも「運動器専門」という上位資格ももってらっしゃる。
そして、書籍も出されている!!
理学療法士の端くれとして、僕も読んでおいた方がよいのでは?
という衝動にかられ、読んでみました。
読んだのはこちら。
僕は文庫版でないのを見ましたが、文庫版の安さ!
お店でbeer1杯我慢したらいいと思うとビビります。
本の中では、ネットの記事で書いてあったことを、より丁寧に書かれていました。
さすが運動器専門の先生です。
筋肉の性質など、解剖・生理学を含めて書かれている。
書籍を読んでの疑問
ただ、すこーし、疑問が。
「これは<一般向け>なのか?」
同じ資格をもった僕にしたら、とても分かりやすく、正しい情報。
でも、背景知識のない方が、挫折せず、生活・実際の歩き方に取り入れるには、もう少し要点を絞ったでもいいのかな~~~と感じました。
ですので、以下にまとめます。
(脱線して※ちょっと宣伝※
僕が地域の方におススメした書籍をまとめた別の記事はこちらから)
~内容の超訳(本題はここから)~
筋肉には大きく2タイプある
速筋(そっきん)と、遅筋(ちきん)です。
速筋:すばやく動けてパワーもある。けど、ばてやすい
遅筋:そんなにパワーはない。けど、ながーく動ける。
もう少し細かく分けると以下みたくなりますが、覚えたい人だけみて、そうでなければとばしましょう。
(なぜかいつも色の話は出るんだけど、多分情報ほしい人にとって、そこいらない(笑)
(こちらより引用。ありがとうございます。)
トレーニングで勧められている筋肉は、元気に歩くのに必要なタイプ「ではない」
ここが、著者も言いたい大きな論点の1つだと思いました。よくある運動が、どちらかというと速筋を鍛える系が多い。
だから、がんばってみたものの、ばてるし、ケガする。
これじゃ、何のためにがんばったのか分からない。
人生最後まで歩きたいと思うなら、遅筋を鍛えましょう!と。
でもですよ、記事(検索1位の)見ていくと
歩くという動作は「支持」と「推進」で成り立っています。片方の脚に重心を載せて身体を支え、もう一方の脚で後ろから前へと重心を送り出して前に進める。
さらに細かく言うと、後ろの脚の親指(母趾)の腹のあたりで地面を押して、重心を前方に送り出し(推進)、反対の脚で身体を支える(支持)。
すると、後ろの脚が振り子のように前に振り出され、かかとから着地する。このとき膝は伸びており、脚は身体よりも前に出ない。この動作を繰り返すことが、わたしの考える「正しい歩行」です。
とあって、
「支持」では、大臀筋と内ももの筋肉である大内転筋が、「推進」では、大臀筋の上部線維とふくらはぎの奥にあるヒラメ筋が、主動作筋(推進力となる筋肉)として使われます。
歩くために重要なのは、大臀筋、大内転筋、ヒラメ筋の三つの筋肉ですから、これらの筋肉を重点的にトレーニングしたほうがいい。1日5分程度でかまわないので、毎日続けることが肝心です。
ってあるんだけど、それが載ってない訳ですよ。それでこの3つ筋の鍛え方を検索かける人って、どれくらいいるんだろう?
ということで、書いちゃいます。
(姿勢を保つ大前提で)具体的に鍛えたい3大筋肉①「殿筋」(しり)②「内転筋」(内もも)③「ヒラメ筋」(ふくらはぎ)
①殿筋(でんきん)は細かいこというときりがないですが、
「姿勢を保つ」のにとっても大事。
階段・片足立ちを日常で増やせるならそれでもOKですが、難しい方は以下を。通称「おしりあげ(そんまんまやないかーい)」
②内転筋(ないてんきん):ようはうちももです弱くなりやすいし、硬くもないやすい。けっこうここが使いにくくなっている「隠れ内転筋弱者」は多いです。
座って、膝を閉じて長いこと座れない方(あ、俺もや)は要注意。
つまり、いい姿勢で座るだけでもトレーニングですが、もっとトレーニングっぽいことしたい人は↓
③ヒラメ筋(ふくらはぎ)
こんな優先順位で、継続できることをしましょう。
立つ時間を増やす>踵上げ(両足一緒に30回楽勝なら、片足ずつ)>
これにつきます。動画もなしです。
※踵上げは、筋肉の性質的に、膝を曲げた方が、ヒラメ筋を利かせられます。
これで、上体をまっすぐ保てると、「楽に歩く」がキープしやすいと。
背中が曲がって伸びなくなってからは④「腸腰筋」(付け根)⑤「ハムストリングス」(裏もも)
もう背中が曲がって(場合によっては折れていて)、伸ばす方がしんどいという方は、戦略チェンジを!
④腸腰筋(ちょうようきん)
↓の動画は寝てしています。が、ポイントつかめたら座ってでもOKかと。
この動画も理学療法士の方ですね。皆さんすごい!!
⑤ハムストリングス
うつぶせになれる方はこんな感じで。
なれない方は、
ⅰ)立つ(安全に!つかまってOK)
ⅱ)膝を曲げる(膝が、前に出ないように)でもOKです。
探したら動画を発見!なんて便利な時代なの!!
さいごに
いかがでしたか?ほぼ誰でもしている歩く。
その方法について、現在googleがこれを読め!と言っている理学療法士さんに多大なる敬意をもって、ネット世代による補足をさせていただきました。
参考になれば幸いです。
※※注意※※
お伝えしたものがベストかどうか?そのポイントの一つの「負荷」は、その人によって調整がいります。
その調整(運動メニューをより安全・効果的に組む)のが上手なのが理学療法士たちですので、是非地域の理学療法士と知り合ってくださ~い^^
私も、個別のサポートもしております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?