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米価格への政府の対応/逢坂誠二 7875回

【24年7月24日 その6178『逢坂誠二の徒然日記』7875回】
暑さで寝苦しく夜明け前に目が覚めました。都内の気温は日の出前ですが、すでに27度です。日中は36度、晴れの予報です。今日は、土用の丑です。

1)米価格への政府の対応
米価格が上がっていることへの対策を求める声が寄せられています。この件に関し、農水省と協議をしました。農水省の現時点の認識は、「主食用米の需給がひっ迫している状況にはない」です。

以下、農水省の現時点の認識の詳細です。

*近年、米の需要量は減少傾向で推移
*令和5年産は、主食用米の作付面積が前年産に比べ9千ha減少
*収穫量は661万トンと前年産に比べ9万トン減少

*令和6年5月末の民間在庫量は145万トン
*150万トンを割り込むのは平成24年以来
*年間の需要量(681万トン)に対する比率は21.3%
*平成24年当時の比率(18.1%)よりも高い
*コロナ禍前の令和元年と同じ21%台の水準
*現時点で主食用米の全体需給が「ひっ迫」している状況にない

*6年産米の作付けの動向は、主食用米の作付が増加する意向
*早い産地は、7月には新米が出回り始める
*8月以降は徐々に主産地の出荷も始まる

*米の「相対取引価格」は、出回りから令和6年6月までの年産平均で前年比+11%高の1万5,307円
*コロナ禍前の平成29年産から令和元年産までの価格よりもやや低い水準

農水省は、こんな認識とのことであり、価格への特段の対策を講ずる考えはないようです。

19日の農水大臣の記者会見の概要は以下です。

*令和5年産米の6月の相対取引価格は、60kg当たり1万5,865円と前月と比べ268円(+1.7%)上昇
*最近の中では平成24年産の同時期の1万6,293円に次ぐ価格
*端境期に向け民間在庫量が減少していく中で、需要が堅調に推移していることなどが理由
*5年産米の全体需給は、秋の新米の供給に向け、十分な民間在庫量が確保されている
*特段、さまざまな対応をするというような状況にはない

これが農水大臣の認識です。

しかし訪日旅行者の増加もあり、米の需要が増しているとの報道もあります。年間の需要量681万トンが適切なのかどうかも含め、社会の動向をもっと丁寧に見る必要があります。

この件、農水省とやり取りを続けます。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.7.24===
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