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予備費乱発/逢坂誠二 #7687

【24年1月18日 その5990『逢坂誠二の徒然日記』 #7687】
昨日は帰函し、市内回りをしました。夕方には再度上京して、二つの会合に出席しております。

夜明け前の都内、雲は少なく2度程度、東の低い位置に金星が見えます。日中も晴れ、13度まで上がる見込みです。午後には雲が多くなるようです。

1)予備費乱発
岸田内閣は、一昨日の閣議で来年度予算案を変更し、災害などの非常事態に備える一般予備費を5千億円から1兆円への増額を決定しました。一度決定した予算案の変更は異例のことです。財源は、新規国債発行額を5千億円増やして賄います。

被災地への財政支援は必須ですが、補正予算を編成せず、予備費の増額のみで対応するのは、これまた極めて異例のことです。

阪神淡路大震災(1995年1月17日)
約1か月で1兆円超の年度内補正予算

新潟県中越地震(2004年10月23日)
約2カ月で災害対策約1兆3千億円を含む補正予算

東日本大震災(2011年3月11日)
約1カ月で4兆円超の補正予算

熊本地震(2016年4月14日)
約1カ月で7780億円の補正予算

北海道地震(2018年9月6日)
約1カ月で補正予算(地震分1188億円)

以上のとおり、以前は1〜2カ月で補正対応をしています。それが今回は予備費対応です。

本年度の予算は、既に予備費47億円を能登半島地震に使うことを決めており、さらに必要ならば予備費残4600億円から充当する方向です。今年度分に関しては百歩譲って予備費対応でも致し方ないと思います。しかし新年度分も予備費とは国会軽視もはなはだしい対応です。

新年度予算の予備費は、
 一般予備費5000億円、
 物価高賃上げ予備費1兆円、
と異例の状態なのですが、
これにさらに今回の予備費5000億円が追加され合計2兆円となります。

新年度開始までまだ2カ月以上時間があるのに、補正予算を編成しないとは理解不能です。

また今回増額した予備費5000億円は、地震以外の何にでも使える予備費で、政府の財政に対するタガが完全に外れています。

予備費は例年は5000億円でした。しかしコロナ禍以降、予備費が政府の便利な財布になっています。

新年度補正予算を編成するのが通常のあり方だと思いますが、それができないなら、最低限、今回の予備費の使途は能登半島地震に限定すべきです。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.1.18===
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