米が買えないのに無策/逢坂誠二 7915回
今日、都内で用務が入ったため、昨夕急遽、上京しました。今夕には帰函します。
1)米が買えないのに無策
店頭で米が買えない。米の価格が高い。こうした声が多く寄せられます。
米不足に関し、農水省に対策を要請していますが、「全体としてコメは足りています」「新米が出れば落ち着きます」などを繰り返して何の対応もしようとはしません。
しかし仮に国全体として米が足りていたとしても、店頭から米が消えて、米を買えない人が出てきているのは事実です。価格も上がっています。
備蓄米を放出すれば、米価格が下がると農水省は言います。しかし備蓄米放出に積極的な姿勢を示すだけでも、市場に安心感を与え、過剰な買い占めなどに対する抑制効果も期待できます。こうした市場の動きを牽制することも行わず、逆に備蓄米を放出しないというメッセージが強調されています。
国民が困っているのですから、農水省は対策を講じなければなりません。しかし無策です。国民生活が見えていないのです。これが自民党政権の現実、限界です。
日本の米政策は、生産を抑制し、米価を安定させることに主眼がありました。しかし今回のことを契機としてこの政策の総点検が必要です。
米作りに意欲的な担い手農家には作付けを奨励し、平時は国内向けと輸出と合わせて販売し、米不足の際は輸出を抑制することで調整することも一つのアイデアかもしれません。
コスト割れしない農家の手取りを確保すること。
食料安全保障の観点から米の安定供給を実現すること。
国民に適正な価格で米が提供されること。
こうしたことを念頭におきながら、生産抑制一辺倒ではない、攻めのコメ政策への転換を検討すべき時期です。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【24年9月2日 その6218『逢坂誠二の徒然日記』7915回】
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