定額働かせ放題/逢坂誠二 #7817
午前4時の函館、空全体に雲が広がっていますが雨の雰囲気はありません。朝の気温は13度程度です。日中は多少、雨にもなる見込みです。日中の最高気温18度程度の予報です。今朝は街宣に立つ予定でしたが、喉の痛みがあり、大事をとって屋内で活動します。
1)定額働かせ放題
中教審は大丈夫なのでしょうか。
先ごろ中教審特別部会が、公立校の教員確保策について提言をまとめました。焦点は、定額働かせ放題と指摘される給特法(教員給与特別措置法)の見直しです。
この法律では、公立校教員に残業代を払わないと定め、その代わり、1972年当時の月平均約8時間の残業に見合う額として、月給の4%を一律に支給してきました。
ところが教員の残業時間は、8時間を大きく上回り、96時間(労働制作研究・研修機構調べ)にもなっています。
それにも関わらず定額8時間分以上の手当は出ないのですから、定額働かせ放題と言われるのは当然です。いわゆるブラックなのです。こんなこともあって、教員のなり手が減っています。
今回、中教審は、この教職員の待遇改善について議論し、現在の4%を10%以上に増やす提言を行いました。
支給割合が増えることは悪くないのですが、結局、定額額働かせ放題制度が温存されることになります。
手当を増額させることを否定はしませんが、学校の先生の本務は授業を通した教育です。
その本務を確実に行える体制を構築することを目指すべきなのですが、さまざまな業務に追われ、時間外労働を強いられているのです。手当を増やすという小手先の対応ではなく、長時間労働の根本原因を探って取り除くべきなのです。
そのためには、残業代を払わないとする給特法の廃止が不可欠です。
また教職員や教職員を支える人員の数がそもそも少ないのが実態ですが、国の教員定数改善計画は2005年で以降、現状に合わせた改定は進んでいないのです。
教育は未来への投資です。教育の劣化は未来へ大きく悪影響を与えることになります。
学校の先生達が、心身ともに健康を保って、心おきなく子どもたちに向き合えるよう、積極的な財政措置を図れるよう、さらに政府に働きかけます。
今、日本が力を入れるべきことの一つは教育です。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.5.27===
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