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イノベーションとは思いついた者ではなく諦めなかった者がおこす。

前回のnoteでは、個人の内に潜むイノベーターマインドを呼び覚ますことの重要性にふれた。

個人の中に潜むイノベーター
[個人の中に潜むイノベーターを発露させる]ということをサービスのコンセプトにしているbridgeでは、プロジェクトの中でクライアント企業の外にいる本物、挑戦者との出会いを織り込んでいく。

新規企業でもっとも重要なのは、「リスクは高いが、何が何でもやりたい」「絶対に成功させてやる」といった強烈なモチベーションが生まれることだ。

そしてそのモチベーションに火を灯すのは、イノベーションの方法論でも、事業計画でもない。

自らリスクをとって挑戦している本物と出会い、生の触発を受けること。
彼らの創造性、行動力、覚悟、リスクテイクをみて、心が揺さぶられ、カッーと体が熱くなる体験に見舞われる。

過去の延長線にないチャレンジには内なるイノベーターの発露が欠かせない。

あらためてそれを認識する出来事があり、少しだけ書き足しておきたい。

先日とあるクライアント企業のプロジェクト内で実施したmeetupイベント(組織の外にいる挑戦者を招いてその人のストーリーを伺うカジュアルなセミナー)でミズノの清水さんに登壇してもらった。

清水さんはミズノ社内の新規事業提案コンテストで不採用となった企画を、悔しさのあまり、大手企業の若手有志による事業創発コミュニティONE JAPANが主催するイノベーションコンテストに持ちこんだツワモノで、
アイデアをもう一度ゼロから練り直し、
見事ファイナリスト(5位/88チーム)の選ばれる。

結果、清水さんの事業アイデアは、ミズノ社内で再浮上。
あらためて事業化の検討にこぎつけるという裏技を見せた。

僕は実際に2019年に清水さんピッチを聞き、結果そのアイデアを選ばなかった審査側にいたわけだが、先日のセミナー内で披露されたピッチはもう別物で彼の覚悟の強さに驚いた。

イノベーションに挑戦しよう!という言葉は聞こえがいい。

やりたい人は100人いる。
しかし始める人は10人。
そしてやりぬく人は1人だ。

その殆どは
「リスクが大きい」
「成果が読めない」
「今の組織ではその能力がない」
という企業の合理性、客観性の網にからめとられる。

しかし、イノベーターマインドを覚醒させた社内起業家は、打たれ強い。
あの手この手で、何度でも自分のアイデアを立ち上げようとする。

「イノベーションとは思いついたものではなく、諦めなかったモノがおこす。」

まさにこれだ。
スタートアップも大企業も関係ない。

bridgeは様々な企業で社内提案のプログラムを支援している。
アイデア発表会は集大成として大いに盛り上がる。
しかし大事なのは発表ではなく、本当にやるか、やり抜く覚悟があるかどうかだ。

自分たちがイノベーションのイベント屋にならないよう、
その先を見据えて取り組んでいきたい。

<清水さんのストーリー>

bridgeはイノベーションに必要なマインド・スキル・仕組みの導入と、
プロジェクトファシリテーションを通じて、
人と組織の挑戦をお手伝いするビジネスデザインファームです。
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