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シュガーレイン・シュガーペイン≪絵本作家が書く作詞note2≫


シュガーレイン・シュガーペイン


雲の階段 降りてくる
春の雨 アルペジオ
スカートの傘揺らして
待ち合わせの歩道橋

なにも知らず
手を振り返す
友達の大切なひと

街をやさしく洗うのは
シュガーレイン・シュガーペイン
虹を待つためのこんな午後に
あのひとと会える

伝えた瞬間にきっと終わる
シュガーレイン・ シュガーペイン
最初で最後だとしても
神様 ありがとう


晴れた空から 音もなく
春の雨 アルペジオ
ふたりきり 淡い影
雨やどりの歩道橋

元気だった?
ひきかえの勇気は
会えなくなるからこそ

まぶたに降り注ぐのは
シュガーレイン・シュガーペイン
いつからとどうか聞かないでね
長いリグレット

ごめんねと声が重なる前に
シュガーレイン・シュガーペイン
一緒に見上げた虹
あなたがすきでした


伝えた瞬間にきっと終わる
シュガーレイン・シュガーペイン
最初で最後だとしても
神様 ありがとう


友達の彼を好きになったことなんてないのに、書いてて涙が出てしまいました。多分、彼女は事情があって、もう会いづらくなる彼に、最後に想いを伝えるのです。せつない。
昭和アイドルのアルバム曲っぽい設定ですが、自分のなかでは、cocoのイメージ。吉沢秋絵と言われたら、デビュー2年目の秋絵ちゃんが歌っていた気がしています。吉田真理子のつたない歌声にも変換できます。
シュガーレインは伊代ちゃんアルバムタイトルなので、その時代へのオマージュもあり。
白い靴下は似合わない、と昔アグネス・チャンは歌ったけれど、そんなこと言わないで、白い三つ折り靴下にパッチン靴で、ワンピースの似合う女の子に歌ってほしい。こういう清潔感ある叙情をパッケージした曲を、今のアイドルはなかなか表現してくれません。川上きららちゃんにこの願いを託します。
色々連ねましたが、アイドルが歌う意味のあるアイドル楽曲が好きなのです。ひとはるだけ、野に咲くような。

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