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アカメアマガエルと七夕とおそうめん。関係ないけど関係ある。

noteを書こうとしたら「読んだ本の感想を書いてみませんか?」とうっすら文字が書いてあった。
なんでも書いていいnoteだと思っていたけれど、連日つまらないことを書いていると、そういうメッセージが出るのだろうかとも一瞬考えてはみたものの、ランダムだねきっと。

朝からずっとある程度の量の雨が降ってる。
このくらい降る雨のとき部屋にいると、いろんなものから守られてる気がする。
それに1人で過ごしていても、それが当たり前だよっていう免罪符をもらったような気にもなる。
雨ってただの水なのに。
雨の日に思い出す映画は、ブレードランナーかな。
映画の間中雨が降ってる。通りも屋根の上も。
あの映画の中、雨降りの部屋の中が効果的に使われている気がする。その時だけの束の間の安らぎ。そのシーンにだけ、湿った暖かい空気を感じる。
そして部屋を出れば、切迫と緊張を強いられる。
命が体からこぼれていく瞬間を透明な雨が可視化する。
さっきまで命だったと思われるものは雨と同化する。
やまない雨の屋根の上、座り込んだレプリカントからこぼれ落ちていくそれが、果たして人間と同じ意味での命だったのかどうか。
私は命だと思う。
人間が抗えないもの、時間と自然。
限りがあるのにその時まで気づかない。

今は凧あげとかしないのかもしれないけれど、それとちょっと似ている。

地上にいながら、空高く舞い上がる凧を支配しているのは自分だと思っている。
吸い込まれそうな青い空にどこまでも高度をあげていく凧。
それを見ているうちに、風さえ支配している気になってくる。

ある瞬間、今まで順調だったはずの凧にちょっとした異変が起こる。
風のせいなのか、操っている糸のせいなのか、こちらの思いとは関係なく揺れ始め、凧から糸を通して伝わってくる力が今までとは明らかに違ってくる。
慌てる。糸を引く、緩める、左に、右に。
もうこうなるといけない。
さっきまであんなに晴れやかに傲慢に空を支配してた気分だったのに、慌てふためいてどうにもできない。
落ちるのは凧だというのに、まるで自分が落ちていく様な気になってくる。
地上にいるのに。
落ちるのは凧と、勘違いしてた傲慢な自分。
冷静になれば痛くも痒くもない。
ただ、みっともないだけ。

光った。光ってから音が鳴るまで4秒かからなかった。近いね。
なんか、危ないことにもなりかねないんだろうけど、かっこいいと思ってしまう。

あんなにも光って、空気を振動させる音と力を見せつけられると、何があったってしょうがないなと思ってしまう。し、それならいいやとも思う。

だって、こっちはちっぽけすぎて、どうしたって敵うわけないもん。

今のは1秒もかからなかった。すぐそこだ。
さっき、ついさっき、それならいいやって書いたくせに、少しドキドキする。
生きているってことは生への執着に他ならないんだなあと、フワッと思ってカッコ悪い気がした。

白い空でも青い空でも、なにも変わらないんだろうな。
地球にへばりついて見上げてる空を、勝手に白いだの青いだの言ってるだけで、おまけに雨は雲の下にしか降らない。
雷は宇宙にも放電しているらしいけれど、映像でしか見たことないし実感はない。

本当に狭くてちっぽけだなあ。

あっ、なんか、おセンチになってる感じが出てきた。
でも、そんなわかりきった事で落ち込んだりしない。
どうせ狭くてちっぽけってわかってるし、その範囲で生きていくしかないんだから、狭くてちっぽけの一杯一杯になってやるって手もある。

そう、私は可愛くない。
凧上げで右往左往はしないけど(上がったものは落ちるって知ってるから)自分の次元(生きて死ぬことはわかってても、途中、予測不可能なことが起きるから)ではあたふたしてやる。
まだ、知りたいことも、見たいものも、聞きたいこともたくさんある。
自然にいる本物のアカメアマガエルにも会いたい。

この色を見ると、
私なんかほとんど無色だな。

アカメアマガエルがメインビジュアルでデザインされたパンフレットを握りしめて、ニューヨークの自然史博物館でやってる「世界のカエル展」に行った。
なのに、どこをいくら探してもいない。

そこにいた博物館の人をとっ捕まえて「どこだ?」と聞いたら
「今回は展示できなかったんだ。」と。
目の前のちっこい日本人がものすごい殺気を発して立っているのをしばし見つめて、思うところがあったのか、珍しく「Sorry……」と呟いた。

「そんなに好きなら、生息地に来て本物を見なよ。こんなガラスケースの中じゃなくてさ。」ってアカメアマガエルに呼ばれた気がした。

今までの収集癖話の流れから言うと、アカメアマガエルグッズも集めている。
ちなみに、コレクションではカーミットグッズと双璧をなす。
ただのカエル好きじゃん。

「雷までの距離(m)=340(m/秒)×雷鳴が鳴るまでの時間(秒)」
どのくらい正しいんだろう。

今日 七夕じゃん。
子供達、地球で雨が降ってても宇宙は晴れてるから大丈夫だよ。
会える、会える。
去年、喧嘩別れでもしてない限り。
あーーー新しく好きな人ってのもあるな。
とりあえず、短冊にお願い事書いて、おそうめんを食べよう。

手前がおそうめん。
奥は舞茸とシメジの炊き込みご飯。
鶏ひき肉のそぼろと錦糸卵を乗せてみた。
七夕だし、派手な方がいいかなと思って。
間引きの紫蘇ものってるよ。


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