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♯ 12 この半年で敢えてやめたものはありますか?


今月の一言:「この半年で敢えてやめたものはありますか?」(ピーター・ドラッカー)


(この号は2分で読めます)

7年前に世界的ベストセラーになった名著「ライフシフト~100年時代の人生戦略」。

みなさんはこの本をお読みになったことはありますか?

内容をざっくり言うと、、、

「私たちの寿命は確実に100歳になります。
100年人生の後半戦を有意義に生きるため、“お金”という『有形資産』だけでは充分ではありません。
“1.家族やコミュニティー”、
”2.20年後も価値ある仕事のスキル“、
”3.時代の変化に対応する変身能力“
という3つの『無形資産』も、しっかり築いていきましょう!」
というのが、この本の骨子。

この本を通じ、私自身の未来についてもさることながら、我が子をどのように育てていくべきかという点で、沢山の気づきがありました。


そして、今月の一言として取り上げたドラッカー氏の名言
「この半年で、敢えてやめたものはありますか?」

この言葉の意図するところは、「未来に向けて事業を進めていくうえで、あなたは定期的に会社の資産の棚卸をしていますか?」だと、私は考えています。

この「資産の棚卸」。
設備や治療具等、目に見える「有形資産」は、比較的棚卸がしやすい資産です。

一方、院を未来に向けて発展させていくうえで欠かすことのできない “家族の支え”、 “人脈”、 ”経営力“ 、“お客様の価値観”、 “時間の使い方”、そして “未来系で捉えた自分や院の治療スキル” 等の『無形資産』はどうでしょう?

何年も棚卸されることなく、陳腐化した価値のない無形資産を放置状態にしたまま、場当たり的に新たな無形資産を付け加えていることはありませんか?

ものごとは始めるよりもやめるほうが、はるかにエネルギーを要します。

とくに一番厄介なのは「陳腐化した成功体験」。

この成功体験が大きければ大きいほど、長ければ長いほど、変化を問われるステージでは、未来の妨げになるものはありません。
実は成功者の多くは、それに固執して衰退しています。

ドラッカー氏の言葉は続きます。

「成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる。
肥満防止のためである」

経営者の条件 ピーター・ドラッカー


組織は生命体です。
自らを常に刷新をしなければ、生き続けることができません。
そして「ヒト・モノ・カネ・時間」の経営資産は有限です。

今このコラムを読まれている先生は、恐らく何かの領域で特出した強みがあり、事業的に成功した経験がおありだと思います。

こんな時だからこそ、ドラッカー氏が投げかける100万ドルの問いに答えてみてください。

①「この半年で敢えてやめたものはありますか?」

②「もし今から全てやり直すとしたら、今行っていることを全て継続してやりますか?」

③「あなたが提供し続けている価値と、お客さまが今望んでいる価値と、しっかり合致していますか?」


最後までお読みいただきありがとうございます。

ここまで読み終えて頂いたのも、何かのご縁。
ぜひ、先生の事業を俯瞰し、事業上の”有形資産”と”無形資産”の棚卸をしてみてください。
肥満防止のために。

~次号の「顧客は“違い”に対して、お金を支払っている」を読む~


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