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「でもその中で願ってるのさ」
週に3回は8時間授業、月に3回は土曜日も登校、長期休暇の前後1週間は「補習」という名目で全員6時間授業。
そして果てしない量の課題、課題、課題。
先輩方が口を揃えて「ここはブラック企業だ」と言うような学校に通っていた高校時代、過酷な学校生活を生き延びる為、自分を奮い立たせようとよく聴いていた曲があった。
踊りながら
羽ばたく為のステージで 這いつくばっていても
踊らされてるのも 随分前から分かっていて
それでも それでも
また踊りながら 必死で生きているんだ
理想の未来なんて 用意されていない
でもその中で願ってるのさ
ああ光を 光を
back numberの「青い春」だ。
側で見ていた母が思わず「先生方はいったいうちの子を何にしたいんだろう」と口にするような環境下、もがくわたしは、追い込まれれば追い込まれるほどどこに向かっているのか分からなくなっていた。
それでも、入学して初めての夏休みを迎える直前、転校しようか迷った時にこの学校に残るという決断をしたのは他ならぬ自分で、逃げ出す訳にはいかなかった。
輝く未来を掴むためのステージで、酷く痛む脚を引き摺るようにして半ば強制的に踊らされながら、最終的に「青い春という名のダンス」を踊り切ったあの頃。
———そんな日々をふと思い出したのは、きっと今の状況と重なる部分があったからかもしれない。
「メンタルが弱って休職している」というだけで上手くいかないことが多々ある転職活動、理想と現実のギャップ。
心を休めるために休職しているはずの自分を襲う、終わりのない不安。
頭を抱えながら、それでもどうにか道を模索しようと足掻いている、そんな毎日が、あの頃を思い出させたのだろう。
夢を見ては打ちひしがれて
立ち上がってはまた憧れてさまよって
自分を知った気になって また分からなくなる
そんな青い春という名のダンスを
———さあ、踊ろう、今はまだ名前が分からないダンスを。
いつか明るい未来を掴んだ時に、その名前がわかることを信じて。
青い春/back number
https://sp.uta-net.com/song/136444/
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