見出し画像

年度末狂詩曲

今日で今年度が終わる。つまり1年の1/4が終わるのだ。つらい。

そして今日も朝から喉が痛い。2日間寝て過ごした為、頭と腰も砕けそうに痛い。あちこち痛くて鼻水も止まらない。しかし熱は下がった。いつまで経っても子供が貰ってくる風邪への耐性が付かない。つらい。

年度末ということではあるが、我が社の決算はまだ先なので、その点は助かる。が、子供達は今日で今のクラスとサヨナラとなる。

上の子はそれをきちんと認識しており、朝も「〇〇せんせい きょうで さいごだなー」などと呟いていた。下の子は恐らく全くわかっていないだろう。普段と変わらずである。

2人して最近お気に入りのフランスパンとグラノーラ、そして大好きなプチトマトをたっぷり食べて家を出た。上の子は1人で着替えをするのが随分速くなったし、下の子は上着を着たり帽子を被ったりするのが上手になった。去年の今頃はいずれも私にやいのやいの言われた末に漸く何とか…と言う感じであったので、こんなところにも成長が見られる。

家を出た我々は、いつも通り3人で手を繋いで歩き始めた。私もかなり体が動かせるようになったので、春らしい花々に彩られた公園を眺めつつ散歩をしながらの登園をすることにした。

見上げれば迫力満点

下の子はどんな花を見ても「シャクラ!」としか言わないが、上の子はそれをキッチリ訂正する。そんなことを全く意に介さず「アッ!シャクラ!!」と言い続ける下の子に対して呆れたように「もぉ…」と言う上の子。2人の性格の差が見ていて面白い。

これも「シャクラ」

地べたで飲みながら桜を見上げるのも悪くはないが、私としては桜を見上げながらのんびり歩くくらいの花見が丁度良い。

既に葉っぱが目立つものも

それにしても見事な桜が連なっており、子供達も楽しげだ。

保育園へ預ける際には親子ともども検温が必要であり、37.5℃を越える場合には入園できない。昨日は私の体温が規定よりも高かったために、玄関口での受け渡しとなった。それを理解している上の子は、私の体温をしきりに尋ねてきた。玄関口ではなく教室まで同行して欲しいのか、それとも玄関口でバイバイする特別感が楽しいのか。真意は計りかねるが、とにかく今日は教室まで同行した。

今年度最後ということで先生方からは一年間ありがとうございましたとご挨拶があり、それにお礼で返し、普段の様子などをいつもより長めに話す様子を何となく真剣な眼差しで見つめる我が子達。何をどれだけ理解できているのかは知る由もないが、この季節の出会いと別れを少なからず肌で感じてはいるだろう。

そして早くも目を潤ませている先生の姿も認められた。来年度も同じ園で働くのであったとしても、担任を離れるというのは寂しいものがあるのだろう。そしてそれは、それだけ懸命に対応してくれていたという証でもあろう。

同じく保育士である妻は、卒園式の写真を観ながら、我が子の卒園を想像して泣きそうだったらしい。我が子の結婚式ともなれば、どうなることだろうか。

夕方に迎えに行くと、今年度の制作物を持たされた。帰り着いてから一家揃って見返しながら、子供達の解説に耳を傾ける。下の子はともかくとして、上の子はかなりきちんとした意志を持って制作に臨んでいることが確認できた。

下の子はまだそこまでの段階でないが、それでも年度の初めと終わりの頃を見比べれば差は歴然だ。こういうものに興味を持つかどうかは別として、真剣に臨んでいるのは伝わってくる。その気持ちだけは忘れずにいて欲しいものだ。

夕日に染まる公園で、再び花見をしながら家路に就く

ところで日中は、気の早い蝉がジリジリ言っていた。やっぱりつらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?