朝の月はまだ煌々としていて、檸檬の切れ端のような姿だった。ふりむくと雲の峰の縁が金色に輝いている。後ろから朝日が照らしているのだ。ボゥっとみていたが、ふと月をもう一度みると居なくなっていた。あとには雲の布団がかかっていた。おやすみ、お月さま。町に涼しい風が吹いていった。おはよう。

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