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勉強せずに、使える英語を身に着ける in New York

ニューヨークにいても、日系企業で働いて、日本人の同僚で、日本人の友達と遊んでいる、という人たちが8割の現実。正直、英語なんてなくても海外で働けるし、友達も作れる。日本コミュニティーの中で生活すれば。特にニューヨークなんて、日本人専用掲示板もあるし、衣食住だって、英語が話せなくても全く困らない。何十年もこっちに住んでて、友達は日本人しかいない、ビジネスで使える程の英語はできない、っていう日本人は、実は結構な割合でいる。

私は元々そんなに勉強が好きじゃなかったし、英語も中高時代は下の中くらいの感じだった。でも今は、現地企業で(日々苦悩しながら)100%英語で仕事している。仕事以外も、日本語に触れる機会は、家で見るyoutubeの日本の番組以外あまりない。そんな私が、特別ガリ勉もせずに、使える英語を身につけた方法がある。

現地の人と同じようにサバイバルする。 


1、家探し


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セックスアンドザシティーで言ってるように、ニューヨークの人は、常に、仕事かアパートか恋人を探してる。それほど、この街でこの3つはいいものを見つけるのが本当に大変で、競争率が高い。仕事と恋人は今は置いておくとして、まず、基本の基本、住むところ。

ニューヨークでは、学生もしくは社会人でも、ひとりでアパートを借りるのは、収入が家賃の40倍なきゃダメとか、クレジットスコアが750以上とか、アメリカ人ですら、結構ハードルが高い。だから、シェアハウスが一般的。

大体現地人はみんな、Craigslistとか、Facebookとかで、シェアハウスの一室を見つける。Craigslistは誰でも投稿できて情報が多い分、詐欺も多い。と聞いて、多くの日本人は怯んでしまうけど、私はここを、来る日も来る日も、365日毎日見て、いいのがあったらすぐに何通も何通もメールを送った。たまに、違うポストに対して送ったのに、全く同じ返信がきて、詐欺だと分かったこともあった。

自分でアパート契約したい人(年収入が月家賃の40倍+クレジットスコア750以上、もしくは年収入が月家賃80倍の人に保証人になってもらう)は、StreetEasyHotpadNaked ApartmentsCraigslist などで探す。

大体1br(日本の1LDK)の平均が$3000くらいなので、自分一人で契約しようとしたら、年収$120k以上(1500万円くらい)の証明が必要。既に一緒に借りたい人が決まっているラッキーな人は、その友達と合わせた年収でok。だけどその場合、二部屋以上のアパートになるから、必要合計年収は$120kよりもうちょっと高くなる。クレジットスコアはどっちにしろ必須。

で、そうやって家を探し続けていると、大体現地の家賃の相場感覚が分かってくるだけじゃなく、(日系コミュニティの相場と現地の相場は結構違う。)毎日毎日英語を読んでいるので、決まった表現が繰り返し出て来て、読むスピード、スキャンするスピードも上がってくる。そう、頻出用語に慣れてくる。それは、Railroad style とか Tree lined block とかアパートに関する英語だけじゃなくて、自分たちはどういう人か、どういう人を探してるか、という表現もすごくたくさん出てくる。例えば、Easy going, down to earth, low-key, laid-back, picking up after themselves, OCD などなど。こういう、どれもガリ勉では習得し得なかった英語が日常的に頻繁に使われていることを、初めに身を以て経験して、思った。

ガリ勉だったら、誰も使わないようなお堅い単語を、シチュエーションを間違えて使ったりしまって、逆に自然な英語を習得しにくくなるんじゃないか。(半分言い訳。)ここで、勉強嫌いの私は、自分にコンセプトをたてた。

「英語、勉強しない。その代わり、現地の人と同じような環境に身を置いて、とにかく、実際に人が使ってる英語を覚えよう。」

見知らぬ外国人とシェアなんて、ちょっと恐ろしいかもしれないけど、でも、英語喋れる喋れないに関わらず、現地の人はみんなそうやってCraigslistとかFacebookで家を見つけてる。私にだってできるはず。ダメだったらまた新しい家を探せばいいだけの話。

よく聞くのが、ニューヨークに来たい人が、既にニューヨークにいる知り合いのツテを頼って住むとこ見つけたり、最初から日系不動産で家を探したり、日系掲示板で日本人のシェアハウス見つけたり、アメリカ人と結婚して渡米してきたけど、配偶者が日本語ペラペラで全部助けてくれたり、、、正直、日本語しかできなくても生きていける街、それがニューヨーク。無限にあるオプションの中で、何を選ぶか、何にチャレンジするのか、しないのかは自分次第。


2、好きなものを見つける。


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これは別に、自分探し系の大それたことじゃなくて、私がニューヨークに来てまだ間もない頃、ブロードウェイでTeal Wicksをみて、ものすごくハマった。オンラインで記事を漁ったり、Youtubeでインタビュー動画を見まくった。聞き取れないところは戻して何回も聞き取れるまでしつこく聞いた。それは、別に英語を習得したいからというだけではなく、彼女がなんて言ってるか、どういう人か知りたかったから。

人でも物でもいいから、何かハマるものを見つけて、調べまくる。それが日本語訳されていない範囲のものだったら、最高。


3、専門性を持つ。


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ニューヨークに住んでいる日本人で、本当の意味で、「海外で活躍している人」(「海外で働いてる人」)は、こっちの大学もしくは大学院で自分の専門を磨いた人に多い。というか、その中で、日本に帰国しなかった数パーセントの優秀な人が、本当にアメリカのマーケットで、アメリカ人と同等に渡り合って、活躍している、という印象。(飲食関係は例外。)

そういう人たち、要は自分の専門性にオタクは人たちは、既に「2、好きなことを見つける」ことを完了している人たちなので、英語はツールにすぎず、目的はその先にある。

そういう人たちのモチベーションは、「海外で働きたい」のではなく、自分の欲しい情報、勉強したいことが、英語でしかアクセスできない、もしくは、英語の方がアクセスし易いので、自然と英語が身について、専門分野で活躍している。

こんな当たり前で言い古されていることは、今更私が2019年に言うことでもないかもしれないけど、「海外で働きたい、海外に住んでみたい」は、目標にしない方がいい。結局日系企業で安月給で働くか、期間限定の駐在か、日本人向けのしょぼいビジネスをぷらぷらやるだけか、で、ビザが切れて3-5年くらいで帰国するだけ。

クリシェになってしまうけど、海外で自分は何がしたいのか。これが本当に重要だと思う。

* Cliche(クリシェ)

ちなみに、「言い古された」と言う意味の、クリシェ(Cliche)は多分元々フランス語だけど、ビジネス英語では頻出、日常会話でもまあまあ頻出。

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