はじめまして、大橋しんです
1.自己紹介
初めて投稿します。神戸でリハビリ分野で活動している大橋しんです。
22年11月に2冊目の著作を出すことになりました。
その準備でstand.fmでの音声配信を整理していたのですが、文字起こしをしているうちにこのまま文章でも出してみようかなと思い立ちました。
それでプラットフォームをこちらに選んだワケです。
ですので基本的にstand.fmでお話しした事と内容は被ります。
が、書くのは好きなのでそのうちこちらでのオリジナル・コンテンツが入って来るかもしれません。
自己紹介をしていきます。1978年岐阜生まれの岐阜育ちです。現在は神戸市内で健康系著作の執筆をしながらアレクサンダーテクニークの国際認定教師であり、人にセルフユースを指導するという仕事をしています。
理学療法士と産業カウンセラーの資格も持っていますが臨床は10年ほど携わった後、会社を設立して独自で動いています。
2.アレクサンダーテクニークとは
アレクサンダーテクニークはセルフユースの学習方法で今から120年ほど前から存在しています。主に演奏家などパフォーマーに利用されてきました。
この方法の根幹は筋肉の緊張をコントロールする事にあり、主なターゲットは「習慣的筋緊張」です。
アレクサンダーテクニークは「人は、自分がしている事の中に、しようとしていないのにしてしまっている事が混じっていて、それが邪魔をするのでパフォーマンスが低下する」という創始者F.M.アレクサンダー(1869~1955)の仮説を前提にしています。
そしてその「しようとしていないのにしてしまっている」のが習慣的筋緊張です。これを抑制する技術を獲得するために教師から学び、パフォーマンスの向上・改善に役立てられています。
開発者F.M.アレクサンダーは、イギリスの舞台の形式の一つ朗詠(一人で語る)を専門にした俳優でした。
元々オーストラリアで活躍していましたが、20代に入り舞台の上だけで声がかすれるというトラブルを抱えるようになりました。
医者らに相談しても「体に何も悪いところはないから治療方法なんかない。休養すれば治る」と言われましたが改善せず、キャリアの危機に陥りました。
彼は自分で治そうと自分を観察し始めました。体に異常がないのなら、行為に異常があるのかもしれない、そう思ったからです。
何ヶ月も三面鏡の前で様々な観察を重ねていると、とある事が目につき出しました。しようと考えただけで、それとは関係のない緊張が自分を支配するという事です。
この緊張を手放すための考察を続けていると、その緊張の引き金に今までに習った事や、思い込んでいる事が強く関わっている事に気づきました。
それをコントロールできるものか様々な試みを経て、喉のかすれを克服すると、同じトラブルで悩んでいた人々が頼ってくるようになりました。
その人たちに教えていた事が学習体系化され、後にアレクサンダーテクニークとして残っていく事になったのです。
大橋はこのアレクサンダーテクニークを指導する国際ライセンスを持っているのです。
3.なぜアレクサンダーテクニークをリハビリに応用するのか
20代の初め頃、チェロの勉強でドイツに留学した時にアレクサンダーテクニークを知りました。
受けてみると練習中の背中の痛みがすぐに解消された事で興味を持ち、日本でも学べる事を知り、勉強したくなって帰国し、トレーニングを受けその後国際認定教師になりました。
資格認定には1600時間のトレーニング期間が必要でしたが、その間次第に頭をもたげてきた事がありました。「いくら優れているとはいえ、こんなに知られていないもので仕事としてやっていくのは大変じゃないだろうか?」
そこで大橋は、既に社会にある仕組みの中で使おうと思いました。どこで使われるのが最も有用か考え、リハビリテーションに思い至り、理学療法士の資格も取る事になったのです。
最初救急病院に就職しましたが、いきなり臨床で堂々と使うわけにもいかず、エッセンスだけでどこまでできるか模索しながらリハビリに応用し始めました。
数年後、ある院外の勉強会でその必要性を話していた時にとある開業医が興味を持ち、しばらく交流があった後に導入して頂ける事になり、その医師の経営する整形外科クリニックに移り本格的に臨床に取り入れていきました。
8年後、アレクサンダーテクニークには従来の医療とはまた違う役割を担えるという自分なりの確信を持つに至り、法人を設立して独立しました。
臨床で数値的なデータ収集もしてきましたしそれらを用いて学会での発表もしてきましたが、その役どころは簡単にエビデンスとして提示できるものでもないという実感があります。
大橋はさまざまなプラットフォームでその可能性の一端を感覚的に垣間見て頂きたいと思い活動しています。
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