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憧れのくるくる |エッセイ


髪をくるくるにしたい。
何年も言い続けているが、
未だくるくるにはなっていない。

ゆるふわウェーブ!みたいなものではなく、
くるくるにしたい。
テイラースウィフトの卒アルみたいな、
くせっ毛なんです💦
みたいなくるくるが憧れだ。

美容院に行くたびに
「パーマかけてください!!」
と言っているが、かけてもらえたことはない。
なぜなら、
ブリーチしまくりのパサパサ毛だからだ。

ブリーチ部分が無くなるまでパーマは御法度だということで、
物心ついた頃から通い詰めているおしみ家御用達の美容院では、
「まだだめ!」
と言われ続けている。

大学3年生くらいの頃、
何かの海外ドラマを見ていて
ふと、パーマをかけたいと思い立った。
私のパーマへの憧れの始まりである。

しかし、オーダーしてみると
「毛が細いし、3回ぐらいブリーチしてるから
絶対チリチリになるよ。
ブリーチ毛が全部なくなってからね」
と言われてしまった。
高校卒業直後から
全頭ブリーチをかましまくっているため
先は遠い。
しかもブロンドロングくるくるになりたかったので、
どうしても金髪の今、かけてほしかった。

検索してみると、意外にも
【基本的にはやめておいた方が良いですが、絶対に無理とは限らないので、相談してみてください!】
という美容師がちらほら見受けられた。
こりゃ、表参道にでも行けばできるんちゃうか?
と思った私は担当美容師の言葉を無視し、
表参道へパーマをかけに行くことにした。

今ドキの若い美容師が、
「これくらいならいけますよ!
かけてみましょうか!金髪のパーマ、可愛いっすよ!絶対!」
と言ったので、
さっすが表参道の美容師〜!
と心の中でヒューヒュー言いながら
「お願いします」
と託した。

結果は、当たり前にチリチリになった。
どこからどう見てもソバージュである。
涙が出そうになるのを堪えて帰宅すると、
母が一目見て
「ソバージュ?
今時ソバージュかけてくれる美容院なんてあるんだ」
と傷に塩を塗り込んできた。
次の日からヘアアイロンでソバージュをストレートにする、という手間が増えた。

それと同時期に、
表参道の美容院に勤めるイケイケ男と
付き合いだした友達が
マルチ商法の手口で、高級シャンプーを売りつけられそうになって別れる
という事案が発生したため、
私の表参道美容師への信頼は0となった。

大人しく、髪が伸びるのを待つしかない
と腹を括ったが、
なんせ全頭ブリーチ。
髪が伸びればプリンになって田舎のヤンキー
みたいになるし、
それを馴染ませようと暗めの色で染めても
一瞬で色が抜けて金髪に逆戻り。
なので、生えてきた黒をリタッチするほうが楽なのだ。
そんなこんなで、26歳になった。

ブリーチを我慢しだして、2年近い気がする。
基本ロングがいいのだが、
行くたびに
「傷んでるところは切らないと、
結局千切れて伸びないから!!」
とボブにされて、を繰り返している。

ボブにすると右だけが絶対はねるので、ロングが良い

今日も美容院に行ったので、
「パーマかけてください!」
とオーダーした。

「10センチくらい切ればいけるかな〜」
と今までにない前向きな様子だったので、
「結構伸びたし、切っていいのでかけて!!」
と言ったが、
パーマかけたらより上がって短くなっちゃうけど
大丈夫?
と言われ、やはり断念した。
肩くらいで、くるくるなんておばさんになってしまう。

あーあ。
早くロングのくるくるになりたい。
いつになることやら…


おしみ

1998年3月生まれ
仕事を辞めて絶賛ニート中!
毎日楽しいよ

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