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大地に向き合う人と、言葉を紡ぎ出す時間を共有する No.1 (PJ参画レポート


本日は逍遥学派のプロジェクト参画に関するレポートです。
このnoteが、ご一緒できるきっかけになれば幸いです。


「環境再生 いのちの杜 野土(ぬづち)」

大地の再生に関わるメンバーが集まり、新しく立ち上げた団体)のみなさんと、
これからの活動でどんなことを大切にしていくのか、共通認識になるようなステートメントをつくりたい。というお誘いから本ワークショップを開催しました。

林業や庭師、自然農などなど、様々なメンバーで構成されている野土。

メンバーを繋ぐ、大地の再生の活動そのものがとても興味深く、感慨深いので、ぜひ色々な人に知っていただきたいなと思っています。

特徴としては、その土地の風や水脈を手がかりに、そこにいる植物や生き物を排除せず、環境を整えていくというもの。

自然災害が頻繁に起こる今、人が出来ることは何なのか?目の前の環境との向き合い方を考えるきっかけをくれる活動なのではと思っています。

オンラインで顔合わせを行った後、みなさんの活動のフィールドにお邪魔し、ワークショップを行いました。

場所は広島県安浦町の野呂川のあたり。
西日本豪雨の際に土砂崩れなどの甚大な被害があった場所です。

風に靡く部分をアーチ状に刈っていきます

当日は、メンバーの1人のフィールドをみんなで施工するところから始まります。今日の作業は「風の草刈り」。

地面に近い位置で草を刈ると、植物も反発するように強く根を張ってしまうようです。自分も天邪鬼なので気持ちはとても分かります。



作業の後は、みなさんが持ち寄りで作ってきたお昼ご飯を分けていただきました!
野菜もご自身の畑から取って作られた食事は、売られているものとはまた違い、本当に美味しいのです。


いよいよワークショップに入ります!

この日のワークは「体験作文を描く」というもの。
テーマはみなさんの活動のテーマにもなっている「今までにあった、最高の再生体験」もしくは、「最低の破壊体験」というお題。


せっかく外なので、好きな場所で書いてもらいます。

川沿いで描く人も
木をテーブルにして描く人も


みんなで共有していきます。
エピソードは様々で、最近あったことや小学生の時の話など、普段の関わりの中では出てこない話題だったのではないかと思います。


思い思いに話していきます


1人ずつ共有していくのですが、周りの人は話を聞きながら、その人に渡したいと思った言葉をプレゼントしていきます。

人から言葉をもらうと嬉しい気持ちになります。
そして自分では考えないような言葉をもらったりと、発見があります。


束になったプレゼントの言葉を見返す


最後に、「野土の活動をする上で大切にしていきたいこと」を意識して3枚カードを選びます。
なぜそれを選んだのか、みんなでシェアをしてチェックアウトします。

たくさんあるカードの中から3枚を選ぶのは難しい


今回のワークショップは、普段のミーティングでは話さないようなエピソードを共有し合うことで、

・同じテーマであっても、それぞれ違うエピソードを想起するということ
・同じ言葉であっても人によって様々な受け取り方をするということ

を理解し合う時間になったのではないかと思います。
そして今後の活動で、大切にしていきたいことの解像度をみんなで深めていきました。


お話を聞いていて印象的だったのは、
関わっている人たちは目の前にある、山、大地、自然を再生していくことを通して自分や人も再生していくという実感を得ているということでした。



自然や大地からのフィードバックは、
目で見るだけでは分かりにくかったり、その場所にいつも関わっている人でなければ、通り過ぎてしまうようなことが多いように思います。

例えば、畑をしていても、普段からそこに関わっている人でなければ、野菜が埋まっていることを気が付かずに踏んでしまうこともある。

草を刈り、施工を施した後の大地からのフィードバックも、目だけでは分かりにくく、そこを吹く風(感触)や虫や鳥の声(聴覚)などに感覚を研ぎ澄ませながら人側が寄り添っていく必要があるのだと、野土のみなさんに関わっていて感じました。

それと同じように言葉も、現れてくるまでに時間がかかるのではないかと思うのです。

ということで、言葉探しはまだまだ続いていきますので、
noteに綴っていければと思います。

参加してくださった野土メンバーのnoteはこちら



最後まで読んでいただきありがとうございます!

自分達だけでは、言語化し難く複雑なものを、ビジュアルや言葉にして人に伝えたい!という方がいらっしゃれば、
下記、開催元の逍遥学派のcontactページより、気軽にお問い合せください!


photo by Rikuo Fukuzaki


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