鬼軍曹の所以。
最近スタートしたオンラインサロンSHOWS。本当に素晴らしい人達の中で、静かに燃える闘志…。
"曲がりながらにも、関西在住15年。どこか面白い爪痕を残したい"と言う思い。関西ネイティブなコミュニティの中なら無理だけど、東軍が優勢な組織の中なら、少しくらい面白い事言えるのではないかと思い、初回オリエンテーションの時から解禁した私の過去キャラ"鬼軍曹"。
そして、息つく間もなく、鈴木さんが複数いる中で、判別ツールとして定着した"鬼軍曹おはる"。誤解なくいていただくためにも、早いタイミングでこの所以について触れる必要があると思って、このテーマで記事を書きます。(笑)
私が新入社員に対して鬼軍曹であったのは、紛れもなく彼らに対しての愛情から来るものでした。張本人たちからすると、「ふざけんじゃねーこのやろー!!」と言うクレームが聞こえてきそうですが(笑)、それはなぜなら、自分自身が何より日々の振る舞いで苦労をしたから。と、言うのが純粋な思いです。
新卒で入社した企業は創業100年を超える老舗の医療系商社で、国内トップシェアの超安定企業。親も親戚も安心するような会社でした。幸い、生涯メンターでいてほしい大切な上司や、優しくも厳しい先輩たちに囲まれて、ぬくぬくと温室育ちな社会人生活のスタートだったのですが、社会人生活にも慣れ始め、少し視野がひらけてきた頃、聞こえてきたのは周囲からの冷ややかな声でした。
"新入社員のくせに、ベージュのスーツなんて生意気そうに"
”新入社員のくせに、ネイルして偉そうに”
”女のくせにでしゃばるな”
挙げ句の果てに、一生忘れない言葉は、
”人事なんて営業できない無能なやつがやる仕事。誰のおかげで飯食えてると思ってるんや。もの一つ売れないくせに偉そうにするな”でした。
確かに、私の振る舞いが失礼に当たったり生意気だったりしたのかもしれないけれど、”新入社員”・”女”・”バックオフィス”の、”くせに”と言う言われ方は、もう記憶がないくらいたくさん言われてきた。直接言われただけで数え切れないから、影で言われてきたことも想定すると、どれだけ言われていたんだろう…。
そんなこと言う人を見返してやりたい!!って言う気持ちと裏腹に、そんなことは私一人では到底できないから、だから自分が採用して愛情いっぱいで育てたメンバーには、少しでもそんな思いをして欲しくなくて、彼らにこの業界で生きていく処世術を身につけてもらいたく、私は鬼軍曹になる道を選びました。
入社前日に、トイ・プードルみたいなパーマヘアで事前オリエンテーションに参加したり、髭剃らずに毎日怒られている人もいたり…。
合宿に、ジェラートピケのもこもこパジャマで女子全開!!な、姿で現れる彼ら彼女らをこのまま現場に放り出してはならぬ!!と、底知れぬ使命感と、元来もつ世話好き精神が芽生えたのです。
おかげて、研修終わりに毎年もらう色紙に飛び交う単語は、8割が「鬼・怖い・恐怖」だったけど(笑)、それでも彼らが現場に入った時に、「研修の時のおはるほど怖くない」と、思ってくれたら多少の困難は乗り越えらるだろうと、私が担える大事な役割の一つが鬼軍曹なのではと思ったのが、鬼軍曹の真実です。
まぁ…今なら、当時のやり方だとアウトな部分も多いけれど(笑)
今になって、私が送り出したメンバーも部下や後輩を持ち初めて、「あの時に感謝しています」と、言ってもらえることが増えてきて…あー、これって日々の子育ててガミガミ言う担当の母親と似ているんだろうなと実感。
さすがに私も経験を重ねてきたし、昔みたいに鬼軍曹になることも今ならないとは思うけど、学生から社会人へのモードチェンジって、製品やサービスを提供される側からする側に大きく変わるから意外と難しかったりする。HRの仕事ってだからこそ、正解や終わりがないし、楽しいものでもあるんですけどね。
それにしても、今でもガミガミ言われた当時のベージュのスーツや、ネイルしていたことは納得が行かない(笑)でも、意外とこう言う社会のしがらみや良からぬ風習に振り回されている社会人も多いのだろうな…。実力や能力ではなく、【いかに空気を読めるか。忖度できるかが大切説】
そんな職場の管理職たちに、私は全力でOPENNESSを読むこと勧めたい。
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