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現実と妄想の境界線


人に嫌われるのが怖い人は
人の目を気にしすぎていたり
人の反応で自分を測っていたり。。

否定されることを極度にこわがってしまう人は
相手の目線や言葉遣い、相手の雰囲気を自分の中で決めつけてしまっていたり。。

とにかく誰よりも嫌われることに敏感で
常にそうならないように気を遣っているのに
なぜか近しい人間関係が築けない。。
長く続かない。。

相手が去っていくか。。はたまた自分自身で
人間関係の破壊を行ってしまうか。。。


これは。。めちゃくちゃ苦しい心理なんですけど。。
愛着に傷の持つ人全般にありそうですが
特に人間関係に大きく影響するほど
恐怖からの大暴れみたいなことになってしまうのは、
多分恐れ回避の人に多い心理なんじゃないでしょうか。。


私。。この心理持ってる人に出会ったことあるんですけど。。
本人。。すごく優しいんです。
気が弱いし、常に顔色を伺うような人で。。

でも自分に自信がないからプライドで身を守っていて、人と比べて大きなことを言ってしまうし
一旦そのモードに入ると
人の言葉は全て攻撃。全て否定されてると受け取ってしまって
話し合うにも話にならない。。

そうですね。。自己愛の強い人の傾向もある感じですかね。。。

その人は自分の環境や親との関係は恵まれていたと言葉では言っていましたが、
本人を見るととてもじゃないけどそうは見えないような人でした。。

愛着の傷。。
私は生きづらさのほとんどが、
『幼少期の親との関係』が土台なんじゃないかと
思ってるんですけどね?

それは虐待を受けた家庭だったとか
親がだらしない家庭だったとか
目に見えた危害というものが全てではなくて
日常の些細な寂しさの積み重ねだと思うので

言いかえれば『大なり小なり誰もが持っていてもおかしくない傷』であると思いますし、
時代という背景も大きく関わっていると
思ってます。


嫌われることを極端に怖がって
人の顔色をうかがってる人というのは
子どもの頃に
親に従順だったら認められたとか
〇〇したら喜ばれたとか
〇〇という何かしらの条件をクリアした時に
認められたり、褒められたりしてる経験を積んでいるので

何もしてない自分には価値がない
頑張ってない自分は嫌われる
人を喜ばせてないと自分を認めてもらえてない
錯覚を大人になってもひきづっている人。。
のような気がします。。
『条件付きの愛情』ですよね。


だから、条件付きのミッションをこなすのは得意なんです。
結構なんでも器用にこなして
仕事もできるし、
新しいことを次々と考えてはそれを行動にして形にしていく。。
頑張っていくのは得意だと思います。

ただ。。何もしていない自分には価値がないという思い込みは心にずっとあるので
立ち止まれないし、

人間関係も比較的にうまくいくのは
上下関係の下にいる時や利害関係、
ビジネスの繋がりや同じ目的の会やイベント、プロジェクトなどでは
頑張る自分で結構いい調子に行けそうですけど

問題が大きく出るのは
『対等な人間関係』
『近しい人間関係』
『無条件の人間関係』では
自分の力を人で測れないので
途端に不安になるんだと思います。

結局安全、安心を感じたくて
お試し行動を繰り返してしまったり
相手を困らせたり
相手を無視したり
相手を粗末に扱ってしまうことで
自分は好かれているのか?
嫌われていないかを確認し始めてしまって。。

その心の根っこには
親との関係で『条件を満たしていない自分には価値がない』って思い込みが大きな傷として残っているので
今度はその妄想を現実にしてしまう。。

近しい相手を粗末に扱うことで
相手が去っていく。。または自分からもういい!!ってぶった斬ってしまう。。
人間関係の破壊をおこなってしまっている。。
そして壊れた人間関係を振り返り
『ほら、やっぱりうまくいかない』
『思った通り、いつもそうなっちゃう』とまでは
本人感じてると思います。
ここまでは。。なんとなく悲しい記憶として認識はあると思うんですよね。。
たぶんですけど。。。

でもなんで大切な人や近しい人と
長く穏やかに過ごしたいのに壊れてしまうのかわからない。。
わからないから苦しいんですけど。。

そういう人って
ずーーーっと親の顔色をうかがってきた人なんですよね。。
親の顔色を伺って、想像で先回りして
親にいい印象を持たれる努力が成功体験として残ってる人。

そういう人のスタートもやっぱり
『自分の愛着の傷に気がつくこと』が1番最初なんですけど。。

そこがクリアできたら、
今と過去の区別。
現実と妄想の区別をつけるっていうのが
大切かなぁと思います。


目の前にいる近しい存在の人。
あなたにとって大切な人、
今、目の前にいる現実の人と

条件付きの自分じゃないと受け入れられないという過去の妄想。。

ちゃんと分けて人付き合いができると
自分が嫌われているという妄想を
しなくなっていくと思いますし
自分の理想で相手を見なくなりますし

しっかり相手の気持ちを聞いて
尊重できるようになると思うんです。

あなたが壊した人間関係。。
そこの現実に相手の気持ちはありましたか?

嫌われることを現実で突きつけられるのは怖くて受け入れられないから
妄想で嫌われたことにして
相手を攻撃しませんでしたか?

そのような人は対等な関係。。
頑張っていない時や目的がない時は
自分の存在価値すら不安になりますので
その不安を身近な人にぶつけてしまったかもしれませんが。。

1番は過去の傷に気がついて、
過去の傷と今の自分をしっかり分けて考えれば、
今の自分が目の前の人を攻撃する意味も
去る意味も全くないし
相手の思いやりや、相手の気持ちを受け取れることが
あなたの癒しになると思います。

幼少期の記憶。。
愛着の問題について。。
少し知っておくだけで
自分で自分を労われて、
他人を受け入れられる心の温度になっていったら嬉しいなぁと思います。

結局。。
相手から嫌われるのが怖いという強い思い込みは、相手に見捨てられたり、相手に受け入れてもらえない時の自分が耐えられない。。
ということだと思うので
下手すると『相手から嫌われる』
というのを回避するために
『自分から嫌われるように仕向けたり』
『自分から嫌ってしまう』
行動をとって、
自分の心を守ろうとしてしまいますから。。

相手が好きであればあるほどです。。
脱価値化ですかね。。


やはり。。もったいないですよ。
あなたは自分の心を守るための攻撃とはいえ
あなたの妄想からくる攻撃なので
相手は何もわからないですからね。

相手の愛情や相手の思いやりを受け取るためには
自愛というのが大切なんですけど。。
自愛の話も今度まとめてみたいです。


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