いつでも思い出せるように、写真を撮る

わたしは写真を沢山撮る。理由は記録に残したいから。SNSにアップするためではない。自分のやったことを思い出せるように。例えば毎日のご飯、いつもの道。日常の何気ないものでも、全て写真に撮っている。

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久しぶりに旅友と会った。彼女とは3年前にメキシコで出会い、1週間グアテマラを一緒に旅した。そのあとも繋がりがあり、日本や別の国で何回も再会した。一期一会だと思っていた出会いが、続いていくことがある。繋がっていられるのは単純に嬉しい。

今のこと、未来のこと、旅のこと、沢山の話をした。そしてふと、グアテマラで食べた日本食レストランの話になった。

記憶の中からすっかり消えていた、この思い出。思い出したくて、Googleフォトを遡っていく。本当だ、確かに日本食レストランに行っていた。

写真をみると当時のことが一気に蘇ってきた。ちょっとお高めだけど思い切って入ったレストラン。1人では行けないから良かったと思ったんだった。

写真をさらにスクロールしてみる。当時一緒に登山をしたことはもちろん記憶にあったけど、その後のことを忘れていた。宿に戻ってから温泉に行ったんだった。

あの温泉は最高だったね、2人で話をする。温泉あがりにジュースが飲みたくて、屋台で買ったフレッシュではないオレンジジュース。バヤリースオレンジを想像して飲んだら、それを遥かに超えてきた。何とも言えないその味は、一気飲みどころか、飲みきれなかった。

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すっごい綺麗な景色ではない。自分の琴線に触れるものでもない。それでもわたしは写真を撮る。

これからも何気ない毎日を沢山カメラに残しておきたい。いつか自分の頭のメモリから消えた時に、当時のことを鮮明に思い出せるように。