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本を読めば賢く、ならないから努めて意識していること

「本を読めば賢くなる。」ってよく聞く。
子供の頃は周りの大人にそう言われた記憶がある。

読書が趣味になって思うのは、本をたくさん読んでも自分が賢いと思えない。日々「自分の身になっているのかな」って考えることの方が多い。

「本を読めば賢くなる」って、「海外行ったら英語話せるようになるよ」と一緒。私はカナダ在住7年目やけど、5歳時レベルでしか話せへん(勉強を休んでいるから当然)。旦那さんは、英語も堪能だから今度はフランス語を習っている!どうやら彼は、言語を学ぶのが好きらしい。

話を元に戻すと、世に名を残す偉人たちが読書好きやったり、本は知識を深めたりするから、「本を読めば賢くなる」って言うんやと思う。

私は、読書じゃなくても自分の好きなことで知識を深めていくのが良いのではないかと思っている。苦手なことで知識が深まらないし、何より頭に入ってこない(実体験から)。

何でもそうやけど、結局は自分で何かを取り入れたい!こうなりたい!っていう具体的な目標がないと、賢くもならないし、英語も話せない。

読書も同じ。好きだから、たくさん本を読む。知識を吸収したいから、本を読む。それでも自分の身になっているか不安で、読書中と読了後に私が意識してやっていることをまとめてみた。


・本を読んで、自分が疑問に思うことを深堀りしていく

日頃疑問に思って、モヤモヤすることがある。本を読んでいる時に「そうそう!これ私も考えてた!」って瞬間に出会う。本に書いてある答えを参考にして、「私はどうなのかな?」って考えを無視しないようにするのがポイント。感想は人それぞれ違うし、どれも正解だから自由に考えていいんだなと、最近はよく思う(作者さんや、同じ本を読んだ人の意見を侮辱しないのが前提ね)。

自分の考えを張り巡らせていくのが楽しいし、思わぬ考えや答えに行き着く自分に驚くことがあって面白い。読んだ本から考えを深堀りすることで、本の内容が記憶に定着しやすい。

・分からない単語や物は、その都度調べる

10円玉の表は「平等院鳳凰堂」、雪室(雪のちからで冷やした自然の冷蔵庫。食材の持ちを良くして、鮮度を保つ)というものがあると知った。

この知識を披露する場所がなくても、それを調べなくとも、物語は読み進めることができるけど、あえて立ち止まってみる。

例えば「雪室」は写真も見て、後からこれが物語の重要な鍵だと知る。雪室を調べてなかったら、トリックがよく分からなかったと思う。分からなかった物のイメージがハッキリすると、物語をさらに楽しめると知った。気になったことは読書中にすぐ調べる。単語は使う場所があったら、なるべく使ってみる。あと、知らないことを知るのは意外に楽しい。「あ!これ、本で読んで知っている」と思う瞬間も増えるから(^^)

・読書ノートやツイートで思い出す作業をする

「人間は覚えていることしか覚えてない。」

これは、旦那さんの口癖。知ったことを全部メモしても、ノートに書いても全部は覚えられない。誰でも印象に残ったシーンと言葉しか覚えていないと思う。

Kindleで本を読むことが多いから、心に残った言葉や始めて知ったことはアンダーラインを引いておく。読書ノートには、自分が覚えていることや思ったことだけを箇条書きで書く。

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後で見返した時に、箇条書きを読んで本の内容を思い出す作業をするため。これをしてから、ノートを書くのも楽になった。読書ノートを書いたら、それをツイート。

これのおかげなのか、読んだ本を忘れる率は下がった。印象に残っている作品は、Kindleや本棚の本を見てどんな内容か大体思い出せるようになった気がする。


以上が、意識的にしていること。

これらは意外にめんどくさい。物語に集中したら、そんなこと調べるよりも読み進めたい。でも分からないことを無視したら、後の衝撃や感動が半減するのも勿体ない。これらを癖にするまで1年くらいかかったように思う。

何かを習慣付ける、自分のものにするには、「〜しただけ」では得られない。時間がかかるものだから、気長にいこう。

日々、問うて学ぶ、の繰り返し。


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