心地の良い「ありがとう」がたくさん聞こえる街
私はカナダのマニトバ州のウィニペグに住んでいます。ウィニペグは都会と田舎の境目のような街です。ここはカナダの中でも寒い地域になり、寒い時で気温がマイナス30度。夏は湿気が少なく過ごしやすいです。マニトバ州の標語は「Friendly Manitoba」。
その標語通り、人はみんな優しくて温かいから、私はこの街が好きです。この街で私が見た、経験した、心温まる光景を思い出してみました。
・スーパーの狭い入り口で、電動車いすが通れるかどうか心配になったら、「助けがいるなら言ってね」と優しく声掛けをします
・ホームレスにも嫌な顔することなく、食べ物を分けたり、お金を恵んだりします
・道が狭い場合、道を譲ってくれます。「ありがとう」というと、笑顔で「問題ないよ」と言ってくれます
・ドアも必ず後ろに人がいないか確認します。そして誰かのためにドアを開けて、待ってくれます
・バスでは、ベビーカーや車椅子の人が乗ってくると、優先座席に座っている人全員が一斉に、席を空けます（全員譲らなくても、十分なスペースはあります）
まだまだたくさんあるのですが、書ききれないため一部を紹介しました。こういうのを目の当たりにすると、私もしてもらったことを誰かに返したくなります。そうして優しさの連鎖が広がっていくと素敵だなって。
思いやりのある人だけでなく、「助けて」と言える人も多い気がします。困っている人に気が付かなくても、そうやって「手伝って」と声を出してくれると行動しやすいなと思います。
街ですれ違っただけの人に配慮ができて、優しさを分け与え合えるのが素敵です。
ウィニペグでは心地よい「ありがとう」をたくさん聞きます。そして、こちらまで「ありがとう」と返したくなります。
人の怒り、悲しみ、笑顔は連鎖します。どうせなら笑顔の輪を広げて、誰かの一日が和やかになるようにしたいです。
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