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これから読書に挑戦する人に、 オススメの本

今は年間で100冊以上の本を読んでいますが、もともとは本にあまり興味がありませんでした。読み始めた時は、どれを読んでいいのか、どれが自分に合うのか全く分からない!「あの時、誰かが読みやすい本をまとめて紹介してくれていたら…」と思い、このnoteを書きました。

いろんな本を読んで思ったのは、たくさんの作品に触れないと読書は楽しくないし、自分の好みも分からないものですね。私の場合は、日常生活に近いものや共感できそうな内容がすんなり頭に入るので、そういった作品を「ジャンル別」にオススメしています。

- - - - - 子供向けだから大人も読みやすい作品 - - - - -

「最初は活字がたくさん並んでいるのはしんどい」
「ミステリーみたいに、トリックを考えて読む作品は辛い」

そんな人には、子供向けの本がオススメ。シンプルで分かりやすい内容な上に、絵も多いから見ていて楽しめると思います。

あるかしら文庫

-- ヨシタケシンスケ

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ここにはどんな本も揃う。「こんな本はあるかしら?」と言えば、店主があなたの探している本を提供してくれます。何でもあるはずなのに、たった1冊だけ売っていない本があります。それは、本編でどうぞ。

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「本好きあるある」のネタもあって、本がもっと好きになりました。ヨシタケシンスケさんの絵も可愛くて、見ているだけで和むのです。好き過ぎて読書アカウントでも、何度も紹介しています。カナダで購入したため英語版ですが、難しい英語表現もないから良かったです。いつでも手に取れるようにと、デスクに飾っています。

思わず考えちゃう

-- ヨシタケシンスケ

こちらもヨシタケシンスケさん。彼が日常の中で見つけた「疑問」や「不思議」をネタ帳にまとめた物をエッセイにしています。子供の視点が面白いと思うのと同じで、そういう見え方もあるのかと感心しました。何気ない日常をもっと、観察してみよう。

ラストで君は「まさか」と言う

色んな作家さんが集まって書いた短編集。対象年齢は中学生くらいだと思います。表紙のテーマに沿ったお話が集められています。毎話ラストにドンデン返しがあるのがおもしろい。先は想像できるのですが、読むのが止められない不思議な魅力がある作品。シリーズ化されていて全17冊(Kindle Unlimitedで読めるものもアリ)。シリーズ化されていますが、お話が続いているわけではないので、好きな作品から読むことができます。

このリンクにシリーズ一覧があります。

小学校の時に好きで読んでいた、『怪談レストラン』シリーズがあったのですが、それに雰囲気が似ています。表紙の絵も可愛かったり、不気味だったりで好きでした。物語も怖いけど惹き込まれます。すぐ読んでは図書館に走って、続きを借りて帰った記憶があります。懐かしい。


- - - - - ほっこり - - - - -

ドミノ

-- 恩田陸

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作!(Amazonより引用)


私が読書を始めるキッカケになった本。最初は、読む気はしませんでした。旦那さんに勧められて、時間を持て余していた時期だったので「1ページだけ」と思ったら、完読していました。そこから足繁くカナダの図書館に通い、Kindleにも登録しました。読書は何となくハードルが高いけど、ハマると次から次に新しい物語に出会いたくなります。

夢をかなえるゾウ

-- 水野敬也


自己啓発の本が苦手な人にオススメ。”成功”するには、募金やトイレ掃除をする?そんな当たり前のことで、成功者になれるの?関西弁のゾウのガネーシャが、”成功”するための秘訣を教えてくれる物語。コチラもシリーズで4作品出ています。私は1作目だけで充分でした。1作目はKindle Unlimitedで読めます。

株式会社「タイムカプセル」社

-- 喜多川泰

「もう年だから…」
「人生、やり直しなんて無理」

言い訳ばかりの主人公たちの背中を押す物語です。こちらも自己啓発関係の本ですが、物語になっています。登場人物たちの言葉が心にすんなり入ってくる感じが好きです。読後は何かを挑戦したくなる、もうちょっと頑張ってみようと思える本です。今ならKindle Unlimitedで読むことができます。

ちょっと今から仕事やめてくる

-- 北川恵海

・会社から理不尽な扱いを受けている
・頑張っている自分を評価してくれない

そんな人にぜひ、読んでほしい作品。いわゆる「ブラック企業」に勤めている主人公は、身も心もボロボロで自殺を考えます。そんな時に助けてくれた”同級生”と名乗る男。彼の言葉や考えに影響されて、自分の人生を考えていく主人公。”同級生”の男の正体は気になるし、主人公は仕事をやめるまでに大事な何かに気がつく過程に勇気をもらいます。

続編は、主人公に関わった人たちの短編集です。そして”同級生’の正体も分かります。だけど私は前作が好きです。


- - - - - エッセイ - - - - - 

お友達からお願いします

-- 三浦しをん

エッセイに初めて挑戦した作品が、コレでした。三浦しをんさんも名前を知っていますが、作品を読んだことがなかったです。日常のこと、家族のこと、その辺にいる人を観察しています。「あるある」がいっぱい。笑ってしまうので電車の中、人の多いところで読むのは注意が必要です。

- - - - - ミステリー - - - - -

私はミステリーが大好き。でも最初は、トリックやドンデン返しの意味が分からないと面白くないものも多いです。

読書家の旦那さんに強くオススメされたのが『殺戮に至る病』。読書初心者だった私には意味が分からなくて、旦那さんが思うほどの衝撃はなかったです。今なら、どれだけゾッとするお話なのかがよく分かります。

「ミステリーに挑戦する!」なら、この2作は読みやすい。

むかしむかしあるところに死体がありました

-- 青柳碧人

桃太郎、鶴の恩返しなど、あの有名な日本昔話がミステリーに?!表紙のインパクトもあって、本屋大賞に選ばれたのがキッカケで読みました。「そう来たか!」となりました。馴染みのある昔話がベースになっているので、初めてミステリーに挑戦する人でも読みやすいと思います。

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これが気に入ったら、今月発売したばかりの西洋童話版の『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』もオススメ。

スマホを落としただけなのに

-- 志駕晃

ほとんどの人が持っているスマホ。これを落として、拾った人がハッカーだったら…と想像してみて下さい。あなたの秘密、個人情報、見られたくないものが次々暴露されたらどうしますか?決して他人事じゃないお話に、背筋がゾワゾワしました。スマホのロックはしっかりかけて、個人情報がわかるものはなるべく残さないようにしようと思わされます。これは全部で三作品あります。

- - - - - ホラー - - - - -

ぼぎわん(比嘉姉妹シリーズ)

-- 澤村伊智

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。
その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。(Amazonより引用)

幽霊の怖い話は昔から好きで、ホラーもまた読んでみようと思うキッカケになった作品。「”ぼぎわん”って何やねん」から気になった作品。

ぼぎわんは人間の心の隙につけこんでくる妖怪?幽霊?ただの幽霊話が嫌だと思う人にオススメ♡やっぱり怖いのは人間。ホラー+エンターテイメントの掛け合わせなので、ただ「怖い」だけに留まらないのが良い。

瑕死物件

-- 櫛木理宇

誰もが羨む、川沿いの瀟洒なマンション。専業主婦の菜緒は、育児に無関心な夫と、手のかかる息子に疲弊する日々。しかし209号室に住む葵という少年が一家に「寄生」し、日常は歪み始める。

キャリアウーマンの亜沙子
結婚により高校生の義母となった千晶
チョコレート依存の和葉

女性たちの心の隙をつき、不幸に引きずり込む少年、「葵」。彼が真に望むものとは?(Amazonより引用)

この作品で初めて「瑕疵(かし)物件」の意味を知りました。誰かが亡くなった部屋のことをそう呼ぶらしい。不動産側にはそれを報告する義務もあるし、不動産に雇われて、怪奇現象が起きないか調べるために実際に住む人もいるみたいですね。

櫛木さんのミステリーホラーはとにかく怖い!得体の知れないものがジワジワと迫ってきます。そこにいるようでいない。でも、何かを感じる。家の話って、自分の身近にもありそうだから恐怖が倍増。怖いけど先が気になって、どんどん読み進めてしまい、最終的に櫛木さんのファンになりました。夏にピッタリの涼しくなる本です。


以上、読みやすいと思った作品です。読みきれなくても興味を持って、手にとってみるだけでも進歩です。のんびり自分のペースで読み進めてもいいし、読んでみて「やっぱり読書は違うかな…」と思っても問題ないです。挑戦した自分を褒めてあげるのが大事。

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