感じたことを言葉にすることの意味
リフレクションのワークショップへ行ってきた。
リフレクション【reflection】
① 反射。反映。
② 内省。熟考。
昨日はインプロ(即興芝居)のワークを通して自分が感じたことを言葉にして、気付きや学びを得ることをした。
書いてて思ったが、昨日のリフレクションのワークでは、気付きや学びを得ることは副産物でしかなくて、
・具体的にどんな瞬間に何を強く感じたのか
・心の動きは自分にとって良いものなのか、嫌なものなのか
という視点で掘り下げていった。
ひとつめの、"どんな瞬間に"は、本当に具体的な一瞬のカットで見ていく。
"何を感じたか"も、具体的にするために、
似たことを思った人は手を上げて「似てる話だけど、◯◯のときに似た気持ちになりました」と話してもらう。
それを聞いて、「全く同じ」なのか、「少し違う」のかを振り替える。
少し違うなら「何が違う」のかを具体的に話す。
「何%同じで、残りの違うと感じた部分は何ですか?」
とハル先生が聞いていたのが、印象に残っているが、
他人の似た意見を聞くことで、より自分の気持ちが具体的になり、振り返りの質が上がるのだ。
面白いと思ったのは、ファシリテーターのハル先生は参加者のリフレクションを深めていくが、その中で否定も肯定もしない。
ただ、ただ、
理解をしていく。
振り返りをしていて、本人が(おそらく)向き合いたくなくて遠回りをしていたとしても、
無理に向き合わせることはしない。
「あなたはこうなんじゃない?」とか
「あなたはこう見えるよ」とかも言わない。
「違ったら言ってくださいね。◯◯という気持ちですか?(◯◯ということですか?)」
「今の話のタイトルをつけるならどんなタイトルですか?」
というような問いかけをして、
ハル先生自身が理解できたら次に進む。
参加者の気付きや学びをを決して「促して」いるようには感じず、「ハル先生が理解をするだけ」というのが私の中で衝撃的だった。
終わったあとハル先生に
「気付きを得るためのリフレクションなはすなのに、なぜ無理に向き合わせたりすることはしないのか」
というようなことを聞いてみた。
ハル先生は、
まずはリフレクションが楽しいものだというのを知ってほしい。
自分の気持ちを言葉にすることに価値があるということを広めたい。どんな言葉にも価値があるのに、昔は偉い人の言葉しか価値がないと思われていた。
という話をしてくれた。
今回のリフレクションワークでも、「似た気持ちの人のシェア」をすることが、振り返りをしている本人の気持ちをより具体的にするために、とても役立っていた。
どんな人の言葉にも価値があるということ。
だから、自分の気持ちをより具体的に伝えることと、
伝えあえる環境をつくっていくことが大切なのだ。
それは今の学校教育だと、なかなか教えてもらえない。
しかし、
それがゆくゆく争いを減らし、
平和に繋がっていくよね、そこを目指したいね、という話をハル先生とした。
言葉にすることなんて、些細なことと思えばそれまでだが、
その些細な簡単なことをしていくことが、
より良い関係・環境を作るために必要な土台の一つなのだと改めて感じたワークだった。
あともう一つ。
同じ現象を話していても、違う言語だ!
とハル先生に感動されたことがあった。
そのことも残したいが、とりあえずこの記事はここまで!
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