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小川志津子の文。

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20年来取り組んだライター職を離れた派遣社員が、日ごろ見聞きし感じたことを記す随筆マガジン。
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#年末

2022年のおしまいに

2022年のおしまいに

毎度毎度の皆さま、ご無沙汰な皆さま。
いかがお過ごしでしょうか。小川です。

年の瀬恒例の、ごあいさつ文でございます。

小川の2022年は、「好き」ということについて、
思いを致した1年でありました。

たとえば、ですよ。

ある時期の私は、演劇系雑誌媒体を主とした、
インタビュー記事のライターでした。

自分は演劇が「好き」なのだと、
何の疑いもなく、信じきっていました。

けれど演劇のそばに

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「おしまい」って安心する。

「おしまい」って安心する。

年末が、好きである。

もうほんとに、それはそれは好きである。もちろん、花々が咲き乱れる春の季節も、紅葉が街を染める秋の季節もいいなと思う(夏ははっきりと嫌いだ、夏生まれなのに)。でも12月になると、はああーー好きだ、って毎年思う。これはなんだろう。

そもそも私は「終わり」が好きだ。子どもの頃から、朝よりも夜が、始業式よりも修了式が、入学式よりも卒業式が好きだった。だって、「始まり」って、緊張し

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