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No.447 小黒恵子氏の紹介記事-13 (全国初の童謡館)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 前回と似た様な記事になりますが、今回は、かわさき商工No.431 沿岸さんぽ に紹介された記事(童謡館の記事のみ)をご紹介いたします。

沿線さんぽ  ~全国初の童謡館と文学碑の二子新地~

★松づくしの駅前商店街
 東急田園都市線の二子新地駅を降りると“諏訪”というめずらしい町名が目に入ります。ここは、その昔、信濃の豪族“諏訪左近頼久”が移り住み諏訪明神を勧請したことに由来しています。近くにある諏訪神社の境内には、二子の渡しの目印にもなっていた松の大樹が二本ありました。しかし、昭和四十年には、最後の一本も枯れてしまい、今では「二子新地駅前通り松栄会」という商店会の名前と石碑にその名ごりをとどめています。

★こずえを渡る 童謡の歌声
 駅から五分も歩くと、七月にオープンした、全国初の「童謡記念館」に。これは、童謡詩人の小黒恵子さんが、明治十二年に建てられた自宅母屋を全面改装したものです。銅板の緑の屋根には、三羽のブロンズの鳩が平和のシンボルとしてとまっています。
 一階の鹿鳴館風の洋間には百二十年前のドイツ製オルゴールが・・・。メルヘンの世界に引き込まれていくようです。また、百年前のアメリカ製蓄音機は、寄せ木のスピーカーから美しい音色を奏でてくれます。さらに専属ピアニストによる童謡の生演奏も・・・・・・。
 二階には和風造りで、一世紀余りの歴史が刻まれた大黒柱や梁などがそのまま残っています。「週刊新潮」の表紙で有名な故谷内六郎氏の作品や、小黒さんが作詩された作品が展示され、いまにも歌声が流れてくるようです。
庭では、市の保存樹木に指定された大ケヤキがやすらぎを与えてくれます。その一隅には、「けやき立つ多摩のほとりの諏訪河原みどりの伝言(ことづて)未来(あす)につたえて」という歌碑が小黒さんの心を伝えています。

★二子出身の 岡本かの子文学碑 (記載 略)

かわさき商工 平成3年(1991年)10月15日発行

 これも、記念館開館にあたっても記事になります。ドイツ製オルゴールや蓄音器は、当館でお聞きいただくことができます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、1992(平成4)年の雑誌に掲載された小黒恵子氏のエッセイや記事をご紹介します。(S)

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