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イギリス留学からそのままスタートアップ 〜学生起業家ビザ取得体験記①〜

留学先としてイギリスはアメリカと同じくらい人気だと思います。かくいう自分も1年という短期間で修士が取れるという魅力に惹かれ、Computer Scienceでイギリスの大学院留学を果たしました。

卒業後、どうするか。殆どの留学生は帰国します。具体的な数字は知らないですが、自分の周りだと9割は留学で得た経験や知見を武器に自国での就職活動を頑張ります。帰国せずイギリスに居残ってさらなる学位の取得を目指し勉強を続ける人もそこそこいます。さらに少数なグループとしてイギリスで職を探すチャレンジャーもいます。これはかなりハードルが高いオプションです。イギリスではEU外のワーカーへ就労ビザをスポンサーができる会社は限られており、それを求めて応募してくる他の留学生に加えて、一切のビザ手続きが不要なEU内の候補者とのガツガツの競争があるためとても大変です。しかもビザの制約上卒業から最大で3ヶ月しか国内に止まる猶予が与えられていないため、かなりの短期決戦を求められていたのが実情としてあります。しかし、2020年からブレグジットで移民や留学生が減ることを懸念した国が新たな施策を打ちました。これにより全留学生に卒業から1年の就職活動期間が認められました。コロナの影響で競争率は結局トントンになってしまいそうですが、少なくともチャレンジはしやすくなると思います。

このように卒業後のキャリアパスは大体こんな感じです。もちろん、自分はこのブログを書くぐらいですから、そのいずれでも無い選択を決断しました。それは卒業して即起業というパスです。そしてそれが可能なのは、

イギリスの全大学は起業する学生のビザをスポンサーする権利を持っている

から、です。こんな道が存在するなんて渡英するまでは検討もしなかったし、そもそも知りさえしていませんでした。

自分は今スタートアップを初めて2年目を迎えました。異国の地で踠きながらも精進しています。1年目を終えた節目でこの決断を振り返ってみたとき、一切の後悔はありません。ただもし自分が留学する前からこの選択肢について知っていたら、大学やコース内容の選択だったり、1年の使い方が変わっていたのかもしれないと思いました(特に自分の場合そもそもスタートアップすると大学からビザをゲットできると知ったのが留学の終盤だったため)。もっと起業する人が増えて欲しいとか、全員起業しろ、とかそんなアツいことは思ってません(苦笑)。けれど情報として自分が留学する前に抜け落ちていた部分だったので、留学という人生において大きな決断を検討する上で少なくとも参考情報としてテーブルの上にあるべきだとは思います。

というわけで、学生起業家ビザ取得への体験記という形でこれから数回に分けて経験を綴っていきたいと思います!それでは、それでは。

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