旅と料理*鶏を絞めて作ったカレー
鶏を絞めたこと、ありますか?
私は新婚旅行で滞在したフィリピンの孤児院で、みんなで初めて絞めました🐓
新婚旅行に8人で行くのも、孤児院に泊まるのも、鶏を絞めるのも、なかなかない気がして、ちょっと誇りです😤笑
流石にその辺を走ってる鶏を捕まえるわけではなく、近くのお店で買いました💰
サムネの写真は、鶏の重さを測っているところ。
購入した鶏を持ち帰って孤児院で絞めます。
なるべく引きでリアルじゃない写真を使いますが、苦手な方は「鶏をカレーにする」に飛んでください。。
鶏を持ち帰る
購入した鶏は、生きたまま持ち帰ります。
「え、暴れるんじゃ…」
と心配したのですが、脚を持って逆さにすると暴れません。
調べたところ、"不動化反射"というものらしいです。
普段と違う姿勢にすると、バランスを取れなくなり、動けなくなるそうです。
動かないとは言え、足を持った時のなんだかリアルな感触、重さ、呼吸による動きは感じます。
それぞれ記念撮影をした後、順々に持ちながら運びました。
鶏を絞める
鶏を絞めるのは二人組で行います。
一人が鶏を逆さに持って、暴れるのを抑える係。
片手で足を持ち、もう片手で羽を押さえます。
もう一人が包丁で頸動脈を切る係。
片手で頭を持ち、もう片手で首の毛をむしり、その後包丁で切ります🔪
頸動脈をきちんと切ると、はっきりと暴れます。
それがしっかり切れている証拠です。
ちゃんと切れないと、苦しむ時間が長くなってしまうだけだから、潔く🔪
暴れるのを抑えるのも、包丁を入れるのも、心に「うっ…」と来るものがある作業でした。
しっかり血を抜いたら、お湯を通してから毛をむしります。毛が残ってるとまずいので、しっかり。
毛をむしり終えると、スーパーに売っている鶏肉のような、皮が剥き出しの状態になります。
でも、この鶏は養鶏場で太らされたのではなく、ついさっきまで走りまわっていた鶏。
かなり細いのが違いです。
裁き方は、魚を捌くのと似ています。
お腹に包丁を入れて内臓を取り出し、洗います。
あとは、部位ごとに切り分ける。
孤児院の料理人にお手本を見せてもらいましたが、骨のつき方をしっかり把握し、細い骨はぶった切り、手つきがが慣れていてさすがでした…
一口大に切り分けたら、もういつも見るような「鶏肉」です🍗
鶏をカレーにする
走り回っていたので細い鶏だとお伝えしましたが、これが煮込み料理には良いそうです。
脂の乗った鶏肉だと、煮込むと脂が浮いてしまう。
細い鶏を使うと、骨から旨みも出て美味しいから、カレーにはこういう鶏が良いと🍛
大きい鍋でぐつぐつ煮込みます。
にんじんやじゃがいももゴロゴロに切って一緒に🥕
カレーの味は、カレーパウダーを水に溶いたものを入れてつけます。
フィリピンはこういう感じの使い切りの、特定の料理に特化したパウダーがよく使われます。
シニガンパウダーとか、カレカレパウダーとか。
デルモンテ、よく見ました👀
出来上がったらみんなで食べます🍽️
孤児院滞在中、ゲストと子供たちは食事が別でした。
ゲストは滞在費としてお金を払い、宿泊場所とご飯を提供してもらいます。フィリピンの物価からすると少し高めですが、孤児院の運営に役立ててもらいます💰
そういった形のため、ゲストにはしっかりした食事が提供されますが、子供たちは塩気のあるおかずでご飯をたくさん食べるような食事です。
(そんな子供たちの生活を見ていて感じたことはまた別でゆっくり書きます✏️)
でも、カレーの日はみんな一緒!
食堂の床に大きな円を作って座り、みんなでいただきます。
いただきますの時にはみんなお祈りをします✝️
カレーは本当に美味しかった🤤
鶏の骨の旨みが出ていたのもあると思います。
でもやっぱり、自分たちで鶏を捌くところから作ったカレーだったからなんだろうな💭
絞めてみた感想
絞める時は「思ったより平気」と思いつつ、
絞めてから数日は、思い出したり、嫌な想像をしたり、夢に出てきたりしました。
やはりそれくらい、ショックを受ける体験でした。
でも、やってよかったなと思います。
いつも食べている肉も、誰かが(もしくは機械的に)こうやって生きていた動物が殺されたもの。
それをみんな理屈ではわかっていると思います。
それでも自分で体験することで実感できました。
「いただきます」
にこれまで以上に想いが乗るようになりました🙏
改めて、感謝して食に向き合おうと、強く思った体験でした。
夫婦でこの体験を共有できて、新婚旅行でこの体験ができて、よかったです😌
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