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100マイルアドベンチャ−2024始動。募集開始日不告知かつ先着順である理由

noteでもこれまで何度も「100マイルアドベンチャー」については書いてきましたが、今年も開催します。

改めて、100マイルアドベンチャーとは、2012年から私が継続して毎年開催している、小学6年生限定の夏休みの冒険旅。

100マイル(160km)を10日ほどかけてキャンプしながら踏破する、冒険の旅です。

毎回、開催ルートを変えながら行っています。これまで過去12年のルートは以下。2018年からは2回開催するようになっています。

2012年 網走〜釧路
2013年 東京駅〜富士山頂
2014年 大阪港〜福井若狭湾
2015年 厳島神社〜出雲大社
2016年 札幌〜大雪山旭岳
2017年 別府温泉〜熊本城
2018年 新潟〜猪苗代湖
      猪苗代湖〜日光
2019年 岡山〜今治
      今治〜高知桂浜
2020年 小田原城〜富士山麓周回〜小田原城
2021年 江ノ島〜諏訪湖
      諏訪湖〜直江津
2022年 伊勢神宮〜京都駅
      京都駅〜植村直己冒険館
2023年 福岡タワー〜長崎平和公園
      長崎平和公園〜熊本城

それぞれが、160kmから最長距離は2021年の第一ルート「江ノ島〜諏訪湖」で200kmでした。日程は例年と同じ11日間でこれは長過ぎて大変だった記憶が。

子供達は自分の荷物を担ぎ、ゴールを目指して歩く、歩く
全国から集まる全員が、初日のスタート時には初対面だった
共に歩き、寝食を共にしながら、全員他人での移動生活

これまで、116名が参加しています。誰一人、途中棄権であるとか、ゴールできなかった、ということはありません。全員が、ゴールしています。

子供達は、初日のスタート地点で全員が初対面。私とも、スタッフたちとも初対面。

スタートの集合場所までお父さんやお母さんに送られてきますが、出発してしまえばあとは全員が他人で、見知らぬもの同士の移動生活が始まります。

今年2024年のルートを現在作成中です。近日中にはロケハン(現地視察)を行って、ルートが完成次第、5月中には今年のルートと日程を発表します。

募集は、例年通りに「募集開始日不告知かつ先着順」で行います。

100マイルアドベンチャーのホームページに、応募フォームが公開されます。そこに、必要事項を記入して、申し込みボタンを送信することで応募完了となります。が!その応募フォームがいつ公開されるか、つまり、いつ募集が始まるかは事前に告知しません。

今年の計画の詳細発表後、ある日突然、募集が始まります。

そして、その時点からの先着順となります。応募フォームに申込者が定員に達した時点での募集終了です。


募集開始日不告知かつ先着順である理由

100マイルアドベンチャーも、初期の頃はまだ誰もその存在を知らないため、参加の子供たちを集めることにも苦労した記憶があります。

しかし、毎年継続していくうちに、うちの子が6年生になったら参加させたい、6年生になったら参加したい、そんな声を聞くようになり、いつの間にかあっという間に枠が埋まるようになりました。

ややトリッキーな募集方法を設けているのは、極めて公平にしたいから、というのが一つです。

毎回、1ルートの定員が8名。2ルート開催であれば16名の枠があります。例えばそこに30名の応募があって、やる気のありそうな子をセレクトして16名を選ぶ、というのは不公平だと私は思いました。

そもそも、公平な選択などできるのだろうか?という疑問があります。もし私がその30名を選ぶのであれば、人間が選ぶ以上は何かしらの基準があるはずです。私の好みなどが確実に選択に反映されます。

旅とは、予定不調和の中にこそ面白みがあります。

私の好み、というような人為的な基準、一定の枠に閉じ込められたメンバーを集めて予定調和で旅を進めるのではなく、どんな子が来るのか分からない、男女比もどうなるか分からない、初日の集合場所で会ってみるまでどんな子なのか分からない、そんな状態で旅をスタートさせたいという思いがあります。

そのほうが、旅としては必ず面白くなるという自負があります。

しかし、参加する子の定員は決まっているので、何かしらの手段で選ばなくてはいけません。

そこで、選択基準は参加者とその家族の「思い」だけとすることにしました。

募集開始日不告知かつ先着順、というのは、つまりはいつ始まるか分からない募集に対して毎日、どころか毎時間ずっと募集開始をチェックし、いざ始まったらすかさず応募をする、というエネルギーが必要です。

それだけのエネルギーを100マイルアドベンチャーに傾けてくれる人ほど、参加できる可能性が高くなります。

参加したい!という熱量の高さが、選択基準です。

そんなやり方ですが、毎年募集開始から1時間ほどで定員になってしまいます。

「うちの子、夏休みにどこか野外企画に参加させたいけど、なんでもいいんだけど、冒険家がやってる旅があるからそこにでも行かせとくか」

「何がなんでも100マイルアドベンチャーに参加したい」

後者の方が、参加の可能性が高くなり、そして、主催している我々としても、ぜひ来て欲しいのが後者のような人たちです。

これは、実は100マイルアドベンチャーの参加者を「私が選んでいる」のではなく、参加する子供達や家庭が「100マイルアドベンチャーを選んでいる」ということなのだと思います。

私は選んでいるのではなく、選ばれている感覚があります。実際、私は参加者を選んでいないし笑

そうなると、いい加減な旅はさらにできなくなります。その期待に応えるためには、予想を超えるような良い旅を行う必要がある。

参加者も、主催者も、緊張感と最大限の楽しみを享受しながら、最高の旅になっていきます。

もし、それで参加者が集まらなかったらどうするんですか?と尋ねられることもありますが、参加者が集まらない、ということは100マイルアドベンチャーが選ばれなかったということ。魅力的な旅ではなかったということ。それは、我々に問題があるはずです。

しかし、昨年までは募集開始と共にあっという間に定員になっています。

毎年、ある時間のピッタリ、00分00秒、もしくは、30分00秒にフォームが公開されるように設定していますが、毎回、最初の応募があるのがその1分後です。最初の5分くらいで定員の半分は埋まってしまいます。それから1時間ほどをかけて、定員に達する、というのが毎年のパターン。

さて、今年2024年もルートを決定次第、計画発表、そして「募集開始日不告知かつ先着順」にて募集を行います。

参加希望の全国の6年生。ご負担おかけしますが、チェックをお願いします!

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計画発表、募集などは100マイルアドベンチャーのホームページにて

また、冒険研究所書店では、書店の売り上げを100マイルアドベンチャーのためにも使っています。
参加費用だけでは旅の運営もなかなか厳しい状況もあります。ぜひ、書店のご利用、オンラインストアのご利用いただけると、子供たちの旅の助けになります。


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