私”の”うつ症状 Part1. 希死念慮
はじめに
『うつ病の症状』って、たくさんありますよね。
しかも、人それぞれ違う&毎日違う&時間によっても違う。
代表的な例に当てはまる部分もあれば「自分はこういう症状は出ないな」と思うこともあったりします。
一体、うつ病ってなんなんだろう。私自身も謎だらけです。
でもお医者さんは「荻野さんは、うつ病です」と言います。でも、本当に?
こうやってnoteも書けるし、自分で身の回りのこともできています(正確には「できる日もある」「できる時間もある」かな)
でも確かに、間違いなく、私はうつ病患者です。
いまも、ご自身がうつ病と診断されて「どんな症状の人がいるんだろう」「私は特殊な例で良くならないんじゃないか」など不安に思ったりしている方もいらっしゃると思います。私自身もめっちゃ検索しました。
ご家族や身近な方が、うつ病と診断されたり「うつっぽく見えるけど、これって病気なのかな?」「どんな風に苦しんでいるんだろう」と心配し、疑問に思ったりされている方もいると思います。
このシリーズでは『私のうつ症状』についてお話しします。
あくまで、私個人のケースです。ほんまに人それぞれの苦しみやつらさがある病気ですので「ああ、こんなパターンの人もいるんやな」程度にお読みいただけますと幸いです。
※以下、希死念慮や自殺に関する記述があります。ご注意ください※
私のうつ病経過
まずは私がいつどのようにうつ病になり、現在に至っているかをご説明します。
① 2月中旬…うつ発症の原因となる出来事が発生。死ぬしかないと思い始める。
② 3月上旬…一旦落ち着きかけるが、気分は沈んだまま。
③ 3月下旬…再度重症化。「生きる価値はない」とだけ考える日々。
④ 4月上旬…さらに落ちる出来事が発生。もう無理だ、としか思えない。
⑤ 4月中旬…精神科を受診。2回目の診察で『うつ病』と診断される。
⑥ 5月上旬…追い討ちがかかる出来事発生。薬の効果も見られないまま。
⑦ 5月下旬…ストレスとなっていた出来事が解決。薬も効き始めた気がする。
私“の”症状
約3ヶ月、私は人生最悪の苦しみの中にいました。
人によってはもっと長い期間苦しんでいる方もいらっしゃいます。本当におつらいと思います。私なんて軽い症状だったのかなと思うこともあります。でもまたいつ、あの苦しみに逆戻りしてしまうのかも分かりません。
通院を始め、いまようやく薬が効いてきた感覚があります。
私が経験した『薬が効くまでの苦しみ』がどういうものだったのか、地獄の底から抜け出せた直後の(気がする)いま、お伝えしようと思います。
希死念慮
とにかくこれが一番ひどく、苦しく、つらいものです。
「でした」と過去形でお話しできればいいのですが、まだこの思いを過去形にすることは正直難しいです。いつ再び、あの考えに支配される時が来るのか、分からないからです。
初めは『もう生きていけない』『生きていてはいけない』『生きる理由がない』『生きる価値もない』『生きる希望もない』という考えで頭がいっぱいになりました。
いま、書き出しながら思ったのですが、最初は『生きる』ことが前提の思考だったんですよね。
でもそれがどんどん変わっていくんです。
私の場合、最大の願いは『一刻も早く、楽になりたい』でした。
いまも、そう思っています。
症状がひどい時は、身体は動かないのに頭の中は常にフル回転で、生きる意味や将来のことを考え続けているのですが、その思考の先に、一つもポジティブな結論は出ないんです。
誰かのために生きるとか、自分のために生きるとか、夢とか、やりたいことととか、全然考え着かないわけです。
恋人と別れ、相手を傷つけ、自分も傷つき、仕事を失い、収入を失い、頼れる家族も友人もいない、常に傍に寄り添ってくれる人も、苦しい気持ちを打ち明けられる人もいない、フリーランスで老後も不安だ、貯金も少ない。
私を取り巻く厳しい現実を、いまの苦しみを乗り越えてまで生きようとは、生きたいとは、一切思えませんでした。
とにかく一刻も早く、楽になりたい。
その思いでいっぱいでした。
その時の私にとって『楽になる』ことは、イコール『死ぬこと』でした。
ひたすら、自殺の方法について考えました。
朝目覚めた瞬間から、夜眠りにつくまで、ずっとその方法だけを考え続けました。
私は、確実に死ねる方法で死にたいと思いました。
自殺未遂経験者や、失敗に終わった方(表現の方法が難しいですね…)の体験談を知るにつれて、中途半端な結末に終わることだけはなんとしても避けたくなりました。
「この方法なら確実に死ねるかもな」と思って調べても、どれもなかなか死ねそうにありませんでした。
どの方法を考えついても、死ねない可能性がゼロじゃないのです。
結局私は、最悪の時期でも、自殺未遂すら行うことすらできませんでした。
それは自分の意志の弱さによるものなのか、症状が軽かったからなのかは、分かりません。でも、とにかく私は、死にたくてたまらなかったのに、死ぬことも、死のうと行動することもできませんでした。
私は、同じ(もしくはそれ以上に深い)希死念慮に苦しむ方に「生きてくれ」と言える立場の人間ではないです。でも「死んじゃったほうがいいよ」とも言えません。
それは『悲しむ人がいるから』『生きてれば絶対にいいことあるから』とか、そんな理由ではありません。
でもなぜか、生きたほうがいいとも、死んだほうがいいとも、言えません。
ただ一つ言えるのは。
その気持ち、ほんまによく分かるよ。
それだけです。
次回は『不眠』についての記事をお届けします。
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どんな感情でも、どんな内容でも構いません(誹謗中傷はちょっとイヤかな…笑)
私も、誰かの思いを知りたいです。
「ひとりじゃない」その気持ちを共有させてください。
「noteで稼ぎたい!」そんな想いで書き綴っているのでは決して無いのですが…。 なんせ無収入の現実です。。。 もしお気持ち・お心添えを頂けることがあるのなら、めっちゃ嬉しいです! 治療に向けての日々のため、大切に使わせて頂きます。