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私”の”うつ症状 Part3. 食欲不振&過食嘔吐

よろしければ『Part 1.希死念慮』の「はじめに」をお読みください。
「はじめに」以降は希死念慮に関する記述が増えるので、無理のない範囲でお付き合いくださると嬉しいです。


私“の”症状

約3ヶ月、私は人生最悪の苦しみの中にいました。
人によってはもっと長い期間苦しんでいる方もいらっしゃいます。本当におつらいと思います。私なんて軽い症状だったのかなと思うこともあります。でもまたいつ、あの苦しみに逆戻りしてしまうのかも分かりません。
通院を始め、いまようやく薬が効いてきた感覚があります。
私が経験した『薬が効くまでの苦しみ』がどういうものだったのか、地獄の底から抜け出せた直後の(気がする)いま、お伝えしようと思います。

※以下、希死念慮や自殺に関する記述があります。ご注意ください※


食欲不振と過食嘔吐

以前の私は、よく食べる人間でした。
学生の頃は、マクドナルドのセットなら3人前。焼肉屋ではご飯7杯。
好きな言葉は『大盛り無料/お代わり自由』
働き始めてからも、ラーメン・チャーハン・唐揚げ・餃子・レバニラ炒め…一食でぺろりです。
当然体重は平均よりかなり重めでしたが、全身ブヨブヨぽよぽよ太っているというよりかは、骨と筋肉がガッシリとしていて、その上に脂肪が乗っかっているという感じ。
よく柔道部やソフトボール部のキャッチャーだと思われていました。

しかし2年前、遺伝で胃の病気になり、食事を摂れない状況になりました。
無理して食べても、嘔吐してしまう。嘔吐後の胃に残った僅かな栄養で生きるしかなく、体重は激減しました。
再発したりと時間はかかりましたが、その病気は無事に完治。
しかし以前から「痩せたいな」とは思っていたので、平均体重になれたことは結果的にはラッキーでもありました。

そして、今回のうつ病です。
2月の出来事から4月の通院開始までの2ヶ月間で、6kg体重が落ちました。

最初は食欲が全くありませんでした。
身体は栄養を求めていましたが、脳がそれを拒絶する感じです。

当たり前ですが、食べないと、とにかく元気が出ない。動けない。
でも希死念慮に囚われ続けていた私は『元気が出ることが怖かった』んです。

元気がなく身体が動かなければ、自殺することもできません。ですが、食事を摂って動けるようになると、私は何をするか分からない状態でした。
「本当に死んでいいのか」その自問自答を続けていることは本当につらく苦しいですが、私にとってはある意味で自殺実行の抑止力となってもいたので、食べて元気になることで、自分の思考が一気に自殺実行へ全振りしてしまうのではとの懸念も、心のどこかにあったような気がします。

時間が経ってくると、元気になることへの恐怖は薄れ「どうせ死ぬなら食べたい物を食べとけば?」的な思考になって、徐々に食べ物を口にするようになりました。
食欲不振期は、最高で5日間だったかな?何も食べずに過ごしていました。

さらに『死にたいのに食べることの無意味さ』も感じていました。
食べる=生きること。なのにこんなに死にたくてたまらない自分は、なぜ食べるんだろう、食べてしまうんだろうという考えにもなっていました。
一人暮らしなので、当然食事を準備してくれる人はいません。元気な頃、唯一の趣味は料理でしたがそれも無理です。包丁立てがあるキッチンを、極力見ないように過ごしていました。

加えて、外出することも怖い
『外出できなくなる』は、うつ病の症状としてよく挙げられていますね。
私の場合は、人も、車も、誰かの話し声も、外界の全てが怖かったです。

ですが困ったことに私の場合、『家にいること』も苦痛でたまりませんでした。
うつ発症の原因となった出来事が、自宅にいるとフラッシュバックして蘇ってくるのです。

家にもいられないが、外も怖い。
結局私は、外に出る選択をしました。フラッシュバックによる苦しみがひどく、家で過ごすことがどうしても無理だったのです。
私は毎日昼過ぎまでをベッドの上でなんとかやり過ごし、近所の喫茶店に逃げ込んでいました。そして閉店時間の19時までそこで耐え、帰宅します。

しかし問題は、帰宅してから、です。
家にいると不安と思考と悲しみが襲ってきます。電気を消しカーテンを閉めて暗くしても、フラッシュバックの嵐です。つらい。苦しい。もう無理だ。

その思考から抜け出す手段は2つでした。

  1. WBCの録画を見る

  2. とにかくひたすら何かを食べる

この2つを合わせている間は、苦しい思考の渦から少し解放されました。
もぐもぐと口を動かし続けていると、なんとなく気が紛れるんです。

当時の私が食べたかったのは、とにかく味が濃くて油っぽい、そして『食べていると実感できる』食べ物です。

・マクドナルド(LLセットx2+ナゲット15ピース+ポテトL)
・ココイチのカレー(カツカレー500g)
・すき家の牛丼(特盛)+どん兵衛大盛りうどん
・弁当屋の唐揚げ弁当(ご飯大盛り)+カップヌードルBIGカレー
・カルビーポテトチップスBigパック

いやぁ、我ながらひどいと思います。笑
ボーッと野球見ながら、ひたすらもぐもぐするんです。特にマクドのポテトは最高でした。いまも、たまに食べちゃいます。

でも…吐いてしまうんです。そしてまた食べて、吐く…。
絶食に近い期間を過ごした直後にこれだけの量を食べていたら当然だと思いますし、前述の通り死にたいのに食べることの無意味さも襲ってきます。
「お前死にたいんだろ!なのになんで食ってんだ!」と。

さらに、金銭面への不安も。
「仕事もせんで金もないのに、吐くだけの食事に毎日毎日無駄金使いやがって!」

おまけに、太ることへの嫌悪感
せっかく(?)痩せられたのに、高カロリーなものばかりを食べている自分に嫌気がさします。
死にたくてたまらないのに『もしかしたらやってくるかもしれない”未来のモテ”』を捨てきれないんですよね。苦笑
死にたいのに。死ぬしかないと思うほど、苦しくてつらいのに。
「なんでそんなこと考えるんだ!お前は死ぬんだろう?死にたいんだろう!」

こうしてまた思考の無限ループに突入し、自分の考えで自分を苦しめ始めます。
結局この食欲不振・過食嘔吐も、不眠・希死念慮を加速させる要因の一つに繋がるのでした。


次回は、どんな記事を書こうかなと検討中です。
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