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最近注目の採用CX(Candidate Experience)を深堀してみました。


どうも荻久保です!

「優秀な候補者に内定を出したけれど、他の会社を選ばれてしまった」「そもそも母集団形成が上手くいかない

このように、自社の「採用力」に関して悩みを抱えている経営者や人事は多いと思います。僕も同じです。

様々な背景から安定して優秀な人材を確保するのが難しくなっている昨今、採用に関しても、明確に戦略を立てていくことが重要です。

今回は、最近益々注目されてきている企業の採用力を向上するために重要な「採用CX(Candidate Experience)」についてまとめてみたいと思います。

そもそも採用CX(Candidate Experience)とは何か?


採用CXとは「候補者が企業を認知し、選考を終えるまでの一連の体験」を意味します。

これは「どのような求人広告を出すか」といったことに始まり、「どのような面接をするのか」といった部分まで、候補者の就職活動すべての体験を含むイメージです。

なぜ採用CXが重要かと言えば、人材不足が問題となっている昨今「企業が人を選ぶ」という考え方から「逆に人材に企業を選んでもらうにはどうすればいいか」という考え方にシフトしてきているからになると思います。

採用CXの施策立案によるメリット

採用CXの施策を立案し、候補者の体験を最適化することで、以下2点のメリットが得られます。

・ 候補者に優先して選ばれる企業となり、採用力が向上する
・ 企業イメージが向上し、ファンの増加が期待できる


自社に採用CXを取り入れたいときは?

「自社でも採用CXを改善したい!」という人事担当者のために、採用CXの施策立案のための方法を紹介していきます。

・ 採用CXの4つのフェーズを把握する
・ 力を入れる部分を決定する
・ 実際に採用CXの施策を行い、効果測定する

採用CXは、大まかにこの3ステップで進めていくことが可能です。

1つ1つ詳しく見ていきましょう。

① 採用CXの全体像を把握する

まずは、採用CXの全体像を把握しましょう。

採用CXは、候補者が企業を認知してから、選考を終えるまでのすべての体験が含まれます。

採用戦略に強いHeaR株式会社さんによれば、採用CXの全体像は以下の通り。

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0. 企業準備
1. 認知
2. 応募
3. 選考
4. 内定/入社

この5つのフェーズに分類でき、CXの改善を図るうえで重要とされる、合計108個のタッチポイントが存在しています。

まずは、これらの全体像を掴みましょう。

参考リンク:採用CX(Candidate Experience)を徹底解説

② 力を入れる部分を決定する

続いては、採用CXの改善を図るうえで、どのポイントに注力していくかを決定しましょう。

ただ、タッチポイントは「プレスリリース」から「候補者の自立・自走」まで計108個あり、すべてを改善していくのは不可能。

なので、自社の課題や、理想の候補者のペルソナに合わせ、タッチポイントの優先度を決定していくのが効果的です。

③ 実際に採用CXの施策を行い、効果測定する

優先度を決定して採用CXを改善したとしても、実際に効果が出るかはやってみないことにはわかりません。

よって、施策を実行してみて、実際に候補者にとって良い体験となったかを計測し、更なる改善を図る事が大切です。

ただ、明確なKPIはタッチポイントによって異なりますし、中には計測しづらいものもあるかもしれません。

その場合は実際に候補者にアンケートを取ってみたりするのも効果的です。

いずれにせよ、大切なのは以下2点です。

・ KPIを設定し、数字で「効果が出ている」とわかるようにすること
・ PDCAサイクルを回していき、実際に効果が出るまで施策を改善し続けること

この2点を踏まえ、採用CXの改善を繰り返していけば、採用力の向上に繋がっていくでしょう。

採用CXの成功事例


「具体的にどのような施策を打ち出せばいいか、イメージしづらい」という方のために、採用CXの成功事例を3つ紹介します。

・採用サイトを作成し、社員インタビューを公開することで、候補者が入社後のイメージをしやすくなった
・説明会や面接をオンラインで実施することで、候補者の移動の負担を軽くした
・候補者のペルソナに合わせて面接マニュアルを改善し、面接時の質問・態度を最適化した

このような事例がありますが、最も大切なのは、自社に合った施策を策定できるかという点です。

まずは自社の課題や理想の人材について分析することから始めるといいでしょう。

採用CXまとめ

今回は、採用CXについて考えてみました。

採用CXの改善は決して簡単なものではなく、すぐに効果が出るようなものでもありません。

そもそも人事の施策はほとんどが長期戦。

しかし、企業を存続させていくうえで、優秀な人材の安定的な確保は最重要ポイントなので、是非採用CXを改善し、採用力の向上を図ってみてください。

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