見出し画像

「新しい働き方」ではなく「新しい考え方」という事

前回の記事

早いもので、もう6月!この前年明けしたばかりだと思ってたのに、あっという間に今年も半分終わってしまいました。

そして、まさか6月まで手洗いうがいを徹底する日がくるとは。。。

5月末ようやく外出制限解除され、私の周りでも恐々元の生活への第一歩を踏み出しつつ、自粛期間に感じたこと、考えたことを無駄にせず、気を引き締めて生活をして行こうという方が多くおられます。

しかし、ここにきてまた感染者数が増加傾向にある中で、まだまだ気が抜けませんが、今までの経験を無駄にせず、スロースタートで細く長くいきたいものです。

本当に働き方は変わるのか?


プレジデントウーマン実施のアンケートによると、6割以上が、外出制限解除後、コロナ収束後も在宅勤務(テレワーク、リモートワーク)を継続したいとのことでした。(※あくまでプレジデントウーマン読者のアンケート)

子供の有無に関わらず、まだまだ共働きの場合など、家事負担が男性より高い場合も多く、また女性特有の時間の使い方、自分の時間への要望などが背景にあると思われます。

一方男性に関しても、通勤時間の短縮は強く望んでおり、テレワークを取り入れた働き方への対応を迫られる企業も、今後益々増えることでしょう。

例えばこれからの働き方としてよく言われるのは

・ 働く場所がオフィスでなくなる(オフィスにいる時間が短くなる)
・ 通勤がなくなる(回数や時間が減る)
・ コミュニケーションの中心がオンラインとなる

などなどありますが、こういったことは、今後の働き方を変えていく要素にはなると思いますが、あくまでも手法ですので、生活のため、社会活動の一貫としての働くことが変わるには、もっと本質的なレベルでの変革が必要なのではないでしょうか。

インプット(時間)でなく、アウトプット(成果)で評価


成果で評価するには明確な目標定義が必要
とこれまでお伝えしてきましたが、こういったことはテレワークであってもオフィス勤務であっても重要であり、この部分の考え方、捉え方がしっかりしていないと働く場所や時間が変わっても、本当の意味での働き方改革には繋がらないと思います。


場合によっては、以前より忙しくなっているかもしれない


4月25日に実施された調査から、興味深い(というかやはりというか)結果がありました。

新しい働き方1

驚くべきは、自分が全く発言しない会議(必要ない会議?)に8割以上の人が時々参加しているとのこと・・・

当初より参加者リストに入っていて参加した手前、毎回ほとんど発言することがなくても結局ずるずると継続参加してしまう・・・

在宅勤務となっても、「そもそもこの会議は必要か?」「少なくとも自分の参加は必要か?」などを本質的にしっかりと考えていかない限り、結局非効率な働き方を変えていくことは難しいのではないでしょうか?

在宅勤務により移動時間が短縮されたことで、逆にweb会議がどんどん設定され、結局1日中会議をしているという声も聞きます。

結果、会議続きで考えたり調べたりする時間がとれず夜になってしまうこともあり、オフィスで顔を合わせることが少ない分、不足するコミュニケーションを埋める為に、自分も相手もついこれまでよりweb会議を多く設定してしまう現象が起こっているようです。

働き方が働く場所や使用ツールの変更だけにとどまってしまうという、ちょっと残念な実情です。


テレワーク中に実施して欲しい三つのこと


テレワークを導入しただけでは、本当の意味での働き方に変容するのはなかなか難しいものです。ただ、これまでと違う環境で仕事をすることは働き方について、考えるきっかけにはなります。

そんな中、現在テレワークを実施している企業に勤務している方は、テレワーク中に以下3つをチャレンジしてみてください。

・考える時間確保
・ちょこちょこ先回り
・ミーティングデトックス(難易度高い!)

これは経営者の方や、マネジメントポジションについている方で実際に実施している方が多いのですが、1週間の予定をプランする際に、まず「考える時間」(最低1時間、可能であれば2-3時間)のブロックをカレンダーに設定してしまう。

自分の個室を持っているか、会議室へ移動しない限り、オフィスで勤務している時は、ブロックしても席にいる場合、つい想定していない仕事の依頼が発生したり、同僚と話してしまうことも多いものですが、テレワーク中はこの心配はないと思います。設定した時間の30分前にはチャットツールなどは離席中に設定し、設定した時間だけは外部とのコミュニケーションを遮断して、「考える時間」を楽しんでください。

その時間で中長期的な目標に対し、日々実施している仕事(タスクなど)はどのように関係しているか、リンクしているかなど、定期的に見直すことをおすすめします。

「考える時間」確保の為にも、それ以外の時間や、上司、メンバーとのコミュニケーションを実施する際は少しだけ先回りして、今自分は何をやっていて、今後2-3日はこのような予定であるということをしっかり伝えることが重要です。

「今提案資料を作成しているが、予定では本日中に初稿完成です。明日は午前中は調べ物に集中しようと思います。」
など、1on1でも、チャットでも、あるいは共有するオンラインドキュメントなどでもいいのですが、自分の少し先の予定を聞かれる前に共有してしまうことで、相手に安心感を与えます。

また、相手も依頼したいことがある場合、それは本当に依頼すべきことかどうか考える機会を与えます。それによって、ちょっとした雑務や、あるいは不本意な業務などを依頼されることを回避する為でもなるのです。

以前、弊社でクライアントとして助っ人人材を活用いただき、更にご自身でも別の企業で副業をされていた方が実際に実施していたことで、全ての方におすすめはできないのですが、テレワーク期間にもしチャレンジできる場合は是非、「ミーティングデトックス」を検討してみてください。

これは、一定期間(例えば2週間)上司との1on1とチーム定例以外の全てのミーティングに出ない(参加しない!)というものです。

会社によってはカレンダーに不参加と返信すれば、特に問題ない場合もありますし、理由を伝え(デトックスとは言えないので、別の理由が必要ですが・・・)うまく、参加しないで2週間過ごすことになります。

会社、チーム、ポジションによっては、なかなか難しいとは思いますが、もしできる方がいれば実施してみてください。

この方は一切のミーティングに参加しない代わりに、他のチームの人も見れる情報共有ツールに、有益な情報や今、自分が何をやっているかなどを積極的に発信しました。

これを続けていると、お互いに仕事をする上で必要な相手と必要な情報の交換はスムーズになり(オフライン、オンライン両方のコミュニケーションを活用)一方、開催目的が不明で参加者も多いミーティングへの招集は減り、最終的には、そのようなミーティングが会社で開催されることが少なくなったとのことです。

とはいってもミーティングデトックスは荒療治ですので、安易にはおすすめしません!(苦笑)

しかし、企業も個人も、目の前のタスクをただこなすだけでなく、このように何かしら考える時間を生み出す工夫をすることが、これからの働き方の変容に役立つのではないかと思っています。


働き方ではなく考え方


テレワーク、リモートワークが多くの企業で開始されたことで、新しい働き方の時代がきた!と煽るメディアも多いですが、そもそも働き方という手法に固執してしまうことに少し違和感を感じます。

働き方は単純な場所や時間、ツールでなく、日々の中でどのように考え、その考えを試行錯誤して発信していくことを促進することなのではないでしょうか。

---
外部人材を登用したプロジェクトチームでの成功は、正に、考え方の共有からはじまります。

弊社では、雇用形態を問わず、自立型の優秀な外部人材(助っ人人材)をご紹介しております。

ご興味がございましたら、お気軽にお知らせくださいませ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?