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"新世界DAO"をコミュニティリサーチ


つい先日入会したばかりのDAO、"新世界DAO"を全力で楽しみたい!と思い、現状を自分なりに把握する目的でリサーチします。


この時点で分析する良さは、客観的に見れることです。説明ムービーを拝見してテンションは上がってますが、やっぱりまだまだ冷静です。
対して懸念点は、オンラインコミュニティなのでログに残っていない部分はすぐに見えないことです。
この点を自覚しながらリサーチしていきたいと思います。




リサーチ方法

コミュニティの定義で紹介した各要素を1つずつ調査します。


メイン要素

構成員:

個人メンバー
Web3領域でDAOのプロフェッショナルとして活躍したい、DAOに興味があるという方が参加しています。
新世界DAOの運営をボランティアとしてするなど、向上心の高い方が多い印象です。成長機会が与えられており、それを達成していくことでDAO内での役割も増えていく仕組みです。


組織メンバー
このコミュニティの主催者「株式会社 SHINSEKAI Technologies」です。
DAOを中心にコミュニティ支援をトータルで提案する企業です。
「MURA」というブランドで、コミュニティ人材のアサイン・コミュニティ分析ツール・コミュニティ人材育成などを行っていらっしゃいます。


名誉メンバー
特にいらっしゃらないように見えます。


コンセプト:

全力で挑戦する個人を応援する」というコンセプトで運営されております。主催者と参加者の目的は以下です。

主催者
①Web3案件で活躍できる人材の育成
②自社Web3案件にアサインできる人材を集めるnestの登録者増
③新世界DAOプロジェクトを盛り上げて、NFTシリーズ"HYAKKI YAKO"の価値を向上させる

参加者
①Web3案件の獲得
②新世界DAOプロジェクトを盛り上げて、NFTシリーズ"HYAKKI YAKO"の価値を向上させる

目的が明確で、どう動けばいいのかすぐにイメージできます。


相互作用のパターン:

1次的関係と2次的関係
過去ログを見るに、アクティブなメンバーは固定されている印象です。
関係性としては、1.75次的関係くらいでしょうか。2次的関係の方も多く見えます。ここは時間をかけて知っていく必要があるかと思います。

今の印象をイメージに


水平的関係と垂直的関係
今日時点では、水平的関係と感じます。
リーダーシップ構造ではピラミッド構造ですが、心理的に上下を感じていません。DAOに共感する人たちだからでしょうか。


公式的関係と非公式的関係
主催者の目的である人材育成を達成するためのギルドと感情共有やエンタメ・娯楽として機能するサークルがあります。
ギルドでは定例VC(ボイスチャット)への登壇チャンスがいきなりあり、参加者の目的も達成されやすくなっています。
サークルはゆるふわな繋がりで楽しそうです。


内集団と外集団
内集団的観点では、新世界DAOのプロジェクトメンバーとして"HYAKKI YAKO"NFTというある種の会員証が発行されているので帰属意識や連帯感が高まります。NFTの特性上、今は新規参加者にNFTが付与されるわけではありません。ただ、集めるとNFTと交換できるリワードが用意されているので、プロジェクトの求心力が保たれています。

外集団的観点では、何か心理的影響を及ぼすようなものは無いように感じます。もしかしたら、ベンチマークしているプロジェクトがあるかもしれません。



内部構造:

リーダーシップ構造
ピラミッド構造です。
目的は、円滑な規範の運用にあると思います。コミュニティマネージャー・ギルドマスター・一般メンバーがあり、権限が異なります。DAOなので意思決定プロセスにWeb3思想があるのではと思います。

  • コミュニティマネージャー = 全体管理者(株式会社 SHINSEKAI Technologies社員様)

  • ギルドマスター = 部門管理者(参加者)

  • 一般メンバー(参加者)


意思決定プロセス
率直に、わかりません。人材育成を目的としたDAOという性質上、主催者からイベントなどが降りてくるので、そもそもDAOメンバーで大きな意思決定をするタイミングが少ないのではないでしょうか。


役割
固定的役割
先ほどから述べている、「コミュニティマネージャー」「ギルドマスター」「一般メンバー」があります。

流動的役割
定期VC(ボイスチャット)、主催者開催のイベント参加など、スポットで発生するイベントに参加できます。かなり気軽に参加できます。



サブ要素

外部環境

社会的背景:
・Web3領域で何かビジネスをできないか?という雰囲気ができている。
・「DAO」というコンセプトが広まったことで、地域コミュニティ、ファンコミュニティ、など人のつながりを作ってきたプレイヤーが興味を示している。

経済的背景:
・専門人材の不足(コミュニティ人材がそもそも少ないです。しかもDAOのコミュマネさらに少ないです)

技術的背景:
・Web3関連技術(ブロックチェーン、NFT)を誰でも簡単に使えるようになったことで、気軽にDAOを始められる


リソース

資金:あまり見えていないです(おそらくSHINSEKAI Technologiesさんがイベント費用などは何かしらの形で捻出)
設備:Discord、ウォレット(参加者が用意)
技術的インフラ:Web3関連技術(ブロックチェーン、NFT)

基本はオンラインでの活動です。時折オフラインイベントでお会いする機会があります。


規範と文化

規範
推奨:
明文化されたルールはほとんどありません。かなり自由です。ただ、暗黙のルールについてはまだまだ見えておりません。
禁止:
「誹謗中傷はしない」のような一般的ルール以外ほとんどありません。

文化
語るのは難しいですが、あえて今感じていることは適度な距離感が大切にされているなということです。形式として、基本丁寧語でお話しされているところからそう感じました。


外部との連携:

協力関係
メンバーが新世界DAOとは別に実施しているプロジェクトの紹介があります。

競合関係
見えておりません

影響関係
見えておりません


まとめ

・しっかりと整えられている印象でした。入会者フォロー(オンボーディング)もDiscordの機能をフルに使いながら、理解しやすいようにしてくれています。

・主催者と参加者の目的が明確に繋がっており、どう振る舞えばいいかすごくわかりやすいです。やはり、この要素は重要だなと感じました。

・Discordの特徴を感じました。階層化されており必要な情報に辿りつきやすい反面、ふと目に入るといったセレンディピティが少ない印象です。オンラインの場合、メタバースを活用できばまた違ったコミュニティづくりができるのではないでしょうか。DAOでメタバース活用

・見えないことが多かったです。理由は、時間をかけないと掴み取れない要素がコミュニティには多いことです。新世界DAOの案内不足ではありません。これは、コミュニティに慣れていない参加者はもっと見えないという気づきにつながりました。


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