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コミュニティリサーチ -コアの場合-

今回は、広島にあるオルタナティブスペース・コアについてリサーチしていこうと思います。


私は普段、お客様とコミュニティを0から作ることが多くあります。


このとき、コミュニティのコンセプト・ターゲット・コンテンツなどをお客様のビジネスと関連付けて細かく設計していきます。ここでの設計が上手く出来ていないと、オープン時の勢いがなくなった時点でコミュニティが衰退してしまうことが多いです。


 しかし、コアはこれと全く逆の方法でコミュニティを作り上げています。 どういうことかというと、ほとんど何も決めずに始めて、作りながら決めていっているということです。デザインにおいて様々な手法が存在することは当たり前ですが、真逆過ぎて衝撃でした。とりあえず、面白そうな場所が空いたので借りて、しばらく放置していたくらいだそうです。(「社会と多様な分野の若者を巻き込んで面白いことをしたい」というザックリとしたコンセプトはあったそう)


実際のスペース


 こういった形でも成功しているポイントは、出来るだけ固定費をかけずに続けることを目的としたこととコンセプトを広くとったことだと考えます。
 最初は、助成金を入れて定期的に明確なコンセプトをもったイベントを主催していこうとしていたそうです。ですが、それだと体力・精神的に疲れてしまい、やっていて面白みがなかったそうです。また、そもそもそこにあるコミュニティと上手くなじまない感覚ももったらしいです。そこから、肩の力を抜いて、「ちょっと面白いことやるから来てみてぇ」くらいのスタイルに変更し今に至っているそうです。

 また、先述した「社会と多様な分野の若者を巻き込んで面白いことをしたい」という広いコンセプトを作ることで、受け皿自体を広げ多くの人が参加できる形を取ることにより、「自分も参加していいんだ」とすることで関わる人の増加・自発的なイベント立ち上がり促進の効果もあったのではと考えます。

他にも土地の背景など色々な文脈があるのですが、一旦こんなところで
まだまだコミュニティデザインは確立された手法など少ないので、実例から学び形にしていけたらと思いました!


↓オルタナティブスペース・コア
https://bijutsutecho.com/museums-galleries/477


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